最新からは最新のものは創れない。

最新からは最新のものは創れない。
「明日は心でできている」小山薫堂著より。
筆者はふだんからテレビもほとんど見ないという。だから「最新情報」には疎いと自身自覚しているようだ。しかし、情報から敢えて逃げることも必要らしい。
そう言えることは逆にすごいことだとも思える。どうしても、どんなことも知らないと不安になってしまうからだ。
基本的には、多くの人が見たり読んだりしているものから、出てくるアイデアは同じようなものになってしまうからだ。
そこで筆者はあえて情報を遮断した状態で、発想するようにしているという。そのためには、その前にさまざまな基礎知識を身につけておくことも必要なのだろうな。

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ドラマを作る勇気。
「明日は心でできている」小山薫堂著より。
まずは、筆者の通勤電車での体験が語られていた。隣の座席で女性が新聞の切り抜きのようなものを読んでいたという。しかも、それは氏の書いたエッセーだったという。
こんな偶然があるものなんだ!そこで声をかけたら、当然面白い展開になったことは想像できる。
しかし、その人がイヤホンをつけていたので遠慮したという。そして、あの時声をかけていたら、と本当にもったいないことをしたと後悔している。
もし、あの時「これは新しいドラマの始まりかもしれない」と感じたら思い切って一歩踏み出す勇気も必要だと思ったらしい。そんな機会はそうそうないだろうが。

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この一冊を手にとったということは、もう立派な出会い・・・
「明日は心でできている」小山薫堂著より。
本は実際に買って読んでみなければ、出会いにはならない。読んでそこから共感できるところ発見、気づきが出られたらもうそれは立派な出会いだろう。
またチャンスはそんなところからもやってくるのだろう。もし、どんな一冊でもお気に入りのものが見つかれば、その時点で読んでない人に勝ったということになる。
別に、この本でなくても、人が書いた短いセンテンスでも、新聞のコラムでも同じことが言えそうだ。より多くの本を手にとることで、よりいい一文とも出会えるチャンスがあるのだろう。