個性というのは、ある種の「無理」や「歪み」・・・

個性というのは、ある種の「無理」や「歪み」・・・
「人を動かす文章術」齋藤孝著より。
これは何とも新鮮に感じる意見だった。文章を書く場合も、あたり
さわりのないものだと、印象にも残らないし、説得力にも欠けるだろう。
筆者は、無理や歪みが一切ない整然たるものというのは面白くもなんともない、と語っている。むしろ、なんでこれ!?と驚かれるようなものを文章に放り込んでおくべきだという。
たとえば、映画「アバター」の映画評を書く際に、もし吉田兼好の「徒然草」を引用したら、「無理でしょ、それ」と思うかもしれない。それがどこかでつながったら、とも述べている。
普段から幅広い知識を持っているほど、関心の幅が広いほど柔軟性のある文章も書けそうだ。

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想像力の飛翔が生む快感を知ることは非常に大切。
「人を動かす文章術」齋藤孝著より。
想像力を膨らませて、アイデアを連鎖させることが書く際のポイントの一つらしい。ここでは、落語が引き合いに出されていた。
春風亭昇太師匠には「花粉寿司」という演目があるという。もしも、寿司職人が花粉症だったら、という噺のようだ。もう、これだけで面白そうだと思える。
まったく、想像できないことをつなげてしまい、話を展開するのだ。発想が芋づる式につながって出てくれば実に気持ちがいいことだろう。
まずは頭に浮かんだことを書いてみることから始まるようだ。実際に書きはじめると、途中でさまざまなアイデアが浮かぶことも多い。アイデアの連鎖を大事にしたいものだ。