偉人も歩いてひらめいた。

偉人も歩いてひらめいた。
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
偉人や賢人の伝記には、歩いてひらめきを得たというエピソードがある。哲学者のカントは規則正しく散歩をしていたことは有名だ。歩いて考えるという行動習慣は珍しいことではなかったのだ。
アリストテレス古代ギリシャの哲学者で逍遥学派だったが、逍遥とは気ままに歩くという意味だった。弟子たちと歩きながら思索し、議論を交わしたという。
西田幾多郎も京都の銀閣寺周辺を思索しながら歩いたことから、「哲学の道」という有名な道ができている。
エジソンも散歩しながら考える習慣があったようだ。アインシュタインも歩いてひらめきを得たという。結局目的を持って歩くことは有益だということだろう。

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心にスペースをつくると思考力が高まる。
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
将棋棋士羽生善治さんは、対局の休憩時間時は必ず20〜30分歩くようだ。歩くことで将棋のことはいったん忘れることにしているそうだ。つまり、リフレッシュしているのだった。
歩いて気分転換をすることは実に有益なことらしい。それは埋まってしまったスペースを空けることになるのだった。そのスペースができることで、新しいものが入る余裕生まれるらしい。
それでインスピレーションやアイデアが生まれればもうけものだろう。歩くことで脳も活性化するというからありがたいものだ。

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歩いた疲れは、ほどよく頭を新鮮にしてくれる。
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
ここには、「即興的なアイデアは、歩くリズムと適度な身体の疲労感によって刺激される」とあった。
単に机の前に座ってなにかアイデアをひねり出そうとしても、難しい。むしろ体を動かして、新しい刺激があったほうがインスピレーションがわいてきそうだ。
場所を移動するだけでも、ある程度は効果があるらしい。齋藤氏も、室内から抜け出すことでよい発想が生まれ、話がまとまったという実体験があるという。
そういえば、こんなブログを書くときも、ある程度違うことをやって体をつかった後の方が、スムースに書けたりする。
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ケチをつけるのが人間の習性。
「もっとすごい!ホメ方」内藤 誼人著より。
ここには、「よほど意識していないと、ほかの人のやること、言うことにケチをつけてしまいます」とあった。確かに、ほめるよりケチをつける方が簡単だ。
よほど感心したことでないと、ほめたりはできないもの。しかし、人に好かれようとするなら、それではダメだった。
もし意見を求められたら、批判よりまずは「いい感想」だけと告げればよかったのだ。会議などで意見を求められたら、その時は批評家になってはいけなかった。
そういえば、ブレーンストーミングで意見を出しあう際には、「他人のアイデアにケチをつけない」というルールがあった。それは、ついつい批判したくなってしまうからだろう。
ほめる前に、まず人の意見を批判したりしないということが大事だったのだ。

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技術を学ぶときには、何事もまず「形」から入ることが大切。
「もっとすごい!ホメ方」内藤 誼人著より。
「感謝の気持ちを伝える」というよりむしろ「ありがとうございます」という言葉を発すればよかったのだ。
レストランでの食事の後では、「おいしかったです、ありがとう。また来ますね」を必ず口にする習慣を身につければいいという。
こんな形を実践すると、「感謝の気持ち」は後からついてくるようだ。それで良かったのだ。ここには「とにかく、人に会ったら、必ずひとつはホメるんだ!ということを自分の課題しましょう」とあった。「いいところを探すクセ」がつくといいのだ。それはイコール「ホメる力」がつくことでもあった。
強制的に人をホメるルールを課してしまえばいいというが、これはやや疲れることでもありそうだな。