歩く習慣を「技化」する。

歩く習慣を「技化」する。
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
この本のサブタイトルには「心スッキリ、アイデアひらめく」とあった。本のタイトルもシンプルで手に取りやすい。なんだか新しい発想が含まれていそうな感じがした。
単に歩くだけなら誰でもやっているが、これをワザ化することで、心や頭の切り替えができるようになるという。しかも、それは筆者が実際にそれを実践したからこそ言えることだろう。
心や頭の切り替えが楽にできればメリットも大きい。つまり、スッキリさせたい心と、どうしてもこだわってしまう心の間に、身体を入れるということだった。
そして、齋藤氏が提唱しているのが、「歩く」という行為だったのだ。これなら誰でも、今すぐに出来そうだ。

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身体を動かすと心もスッキリする。
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
確かに、ちょっと汗が出るくらいの運動をした後は、気持ちがいいものだ。その後は仕事や勉強に集中しやすいという経験もある。
また、少し居眠りをした後も、けっこう頭がすっきりして能率が上がることもある。時と場合によっては、それらを組み合わせていけばいいのかもしれない。
身体を休めるか、エネルギーを使うかを意識できればいいのだろう。適度な身体の疲れは、心地よい。心にもいいらしい。身体がつかれていれば、自然と眠くなる。そして、睡眠というのは、最大の治療薬だというがそれは本当だろう。まずは、動くことが最初にくるかな。

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感覚も習慣化することで技となる。
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
意識的に歩くという習慣が続けば、歩くことで心の状態をコントロールできるようになるらしい。これが、感覚が技として定着するということだった。
たとえば、歩く場合、「通勤で歩く時間をふるい落とし作業の時間にあてる」と意識して習慣化すれば、心に残っているいろいろなことも振るい落とせ、気分も一新できるという。
こんな習慣は毎日行わなくても、持続さえしていけばいいらしい。意識を持ち続ければ、効果も持続するようだ。
また筆者は歩くときには、目的意識を持つといいとアドバイスしている。よい発想を得ようとすれば、手帳と3色ボールペンを持って、懸案事項を頭のなかに抱えて、近くの公園などに散歩に出かけるようだ。
そして、アイデアが浮かんだら立ち止まってサッとメモするという。これは実にいい方法かもしれない。部屋の中でいくら考えても出てこないアイデアも浮かんできそうだ。