IQではなくEQの高い人が、成功する。

IQではなくEQの高い人が、成功する。
「技術の鉄人 現場の達人」牧野昇・中谷彰宏著より。
EQとは心の知能指数だった。牧野さんは、出世には、学校の成績の良し悪しは関係ないという。また、偉大な発明家や国家的な英雄の学校時代の成績は悪かったともいう。
大事なのは、情緒、感性にかかわる心の知性だったのだ。たとえば、挫折しても自身による動機づけ能力、他人の気持ちを感じ取る共感の能力、ストレスのもとになる感情の抑制の能力などだった。
これらはあまりふだん意識はしていないが、大事なことだった。また自分の得意分野で最高の調子が出るときがあるが、そんな状態をフローと呼ぶらしい。これはEQにとってのポイントの一つでもあった。できればこんな状態が続けばいいのだが。

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失敗があってこそ、創造が生まれる。
「技術の鉄人 現場の達人」牧野昇・中谷彰宏著より。
なにも失敗がなければ、それで十分というわけでもなかった。失敗から学ぶことは多い。だれも失敗を経験しないで過ごせるわけではない。そこから何をどう学ぶかが大事なのだろう。
技術の世界の人は、根性があるという。とくに現場にいる人たちは根性があるらしい。それは失敗の連続だからだった。牧野さんは、失敗を凝り固めたヤツが成功しているという。
失敗すれば、それが経験となって見につくからだった。だから、逆に失敗の経験のない人は、ある意味で不幸だともいう。
牧野さんは失敗をしたからこそ、成功に結び付いたと自身の経験から語っている。ここでの結論は、失意が人を活かす、となっていた。やはりそれで根性が身につくのだろう。

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「しまった」は、「しめた」の始まり。
「技術の鉄人 現場の達人」牧野昇・中谷彰宏著より。
この「しまった」とはうまくいかなかった時の言葉だろう。牧野さんは、そんな「参ったな」と思う時でも、次の「しめた!」へと意識を変えるという。
かつて、従業員5000人の会社から、5人の組織の会社に移動になった。一時気が滅入りガクッとしたらしい。しかし、今では5000人の会社は赤字にあえいで、5人の会社は1000人になったという。何がいいのかは、その時点ではわからないものだ。
だから、「しまった」は「しめた」の始まりだと思えば、いくらでもチャレンジできると、牧野さんは語っている。ちょっとした意識の持ち方で積極的になれるものだな。