勝者は、2つ以上の専門を持っている。

勝者は、2つ以上の専門を持っている。
「技術の鉄人 現場の達人」牧野昇・中谷彰宏著より。
牧野さんは技術系の人だが、その後勉強してエコノミストにもなっている。専門は一つだけでは十分ではなかったのだ。
アメリカでは、卒業するには、専門以外の科目を必ず2つとらないといけないようだ。確かに変化の激しいこの時代では、一生一つのことだけでは十分とはいえそうもない。
たとえば、ヨーロッパでは、食事の時にどこそこには何の絵があるという芸術などの話などもできないとまずいそうだ。
日本ではそれがテレビのワイドショーレベルになっていると指摘している。ややそれるがお笑い芸人も別の得意分野を持っている人は長続きしている。それはスポーツや芸術、楽器、演技力なども入るだろう。
会社員も今やっている仕事のほかに得意分野があれば、それもあわせて仕事に生かせるものだ。それはオンリーワンの強みとなるはずだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
勝者は、個人的にリスクヘッジしている。
「技術の鉄人 現場の達人」牧野昇・中谷彰宏著より。
専門分野を持つときに、まじめな人は、自分の専門に近いところでもう一つ持とうとするという。しかし、それではダイナミックさがなくなってしまうそうだ。
本当のリスクヘッジは、まったく角度の違うところに行くことだった。営業の仕事でもポイントとなるのは、意外に雑談だったりする。しかも、自分の得意な分野がなければ自信を持って話題にはできないだろう。
すぐれたエコノミストは、工学部出身者がいるのだ。牧野さんのほかには長谷川慶太郎さんもそうだった。工学部と経済とはまったく関係がなさそうだが、人とは違った見方ができることが強みなのだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
クリエイティビティに頭を使う。
「技術の鉄人 現場の達人」牧野昇・中谷彰宏著より。
これは会社卒業後の人生で必要なことの一つだった。その時には、生きがいと働きがいを持ちたいという。
その一つ目は「参加」だった。何かに参加することは大事なことらしい。そして、二つ目は、タイトルにあげたクリエイティビティに、いつも何かを生み出していくことだった。俳句や書き物でもいいらしい。
三つ目は、反応してもらうことだった。とくに男は反応するものがないとダメらしい。いいとか、ダメとか反応してもらうことが、生きがいの条件だという。
頭を使うことは、同時に手を使うことにも通じていたのだ。盆栽、絵画、プラモデルでも良かったのだ。