使い勝手のいい発想術。

使い勝手のいい発想術。
「1分で大切な仕事を片づける技術」齋藤孝著より。
こんなものがあるのか、と思って興味を持って読んでしまった箇所だった。ビジネスシーンでの質問力には、黄金の2問が存在するという。
その一つは「一見非なるものの共通点は何か」と「一見似ているものの相違点はどこか」だった。
たとえば、「無洗米」と「甘栗むいちゃいました」はまったく別の商品でも、「消費者のひと手間を省かせる」というコンセプトは共通していた。
また、「モーニング娘。」と「AKB48」は一見するとよく似たアイドルグループだが、売り出し方や見せ方はまったく違うようだ。
話題の商品の共通点を見つけたら、自社製品やサービスに当てはめてみることで、あらたなアイデアが浮かぶのかもしれない。

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イデアとは、まったくゼロの状態から独創的に生み出されるものではない。
「1分で大切な仕事を片づける技術」齋藤孝著より。
筆者によれば、既存の事例を換骨奪胎してアレンジすれば、その時点でオリジナルになるという。
また、どうせなら他の人とは違うアイデアを出してやろうという気概を持つことだった。これは日々の仕事でも同じことだと思える。人と同じことをやっていては、よりいい結果を残すことは難しいだろう。
やはり自分独自のアイデアを活かすことが必要だ。ある意味それはプライドともいえるのだろう。斬新なアイデアはプライドがあってこそ生まれるのだ。

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交渉に不可欠な3要素「利益」「オプション」「BATNA」。
「1分で大切な仕事を片づける技術」齋藤孝著より。
これだけでは漠然としてわからない。1つは自分にとっての利益だった。金銭とは別に「この部分だけは自社の技術を使う」や「「これだけは譲れない」という交渉のコアの部分を明確にしておくことだった。
2つ目のオプションは「利益を守るための提案や譲歩案」でこれは複数用意しておくことだった。利益のために何らかのサービスを提供する、「価格や納期の変更」だった。
3つ目はBest Alternative To Negotiated Agreementの略で、つまり最良の代替案という意味だった。
交渉の前に1分でこれを紙に書き出しておくだけで、心に余裕が生まれ、交渉を有利に進めやすいという。

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人脈とは、「頼りになる人と、スタンバイ状態を保つこと」
「1分で大切な仕事を片づける技術」齋藤孝著より。
筆者の経験によれば、1分での出合いが鮮烈で印象的であれば、3〜5年は放置しても忘れ去られることはないという。
人脈だからといって、濃い人間関係まで求める必要はないようだ。ときどきメンテナンスをしておけばいいのだろう。
たとえば、知り合った人とメール交換をしておくだけでも、アドレスがわかり復活しやすいのだろう。これはテレビの主電源だけ入れてあるスタンバイの状態に近いようだ。
ポイントは、自分もまた相手にとって、スタンバイの存在であり続けることだという。1分出会い術で、スタンバイ状態の人を増やしていくことは財産でもあるし、楽しみにもなるのだった。そういえば、3年前にFBで知り合った人との交流はその後の出会いや相談などを容易にしてくれそうだ。

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20分に1分の割合で休息をとるのがおすすめ。
「1分で大切な仕事を片づける技術」齋藤孝著より。
ここでは積極的に休むことにチャレンジしてみていただきたいと、提案している。すすめているのは20分に1分の割合だった。短いような、気もするが休息も短い。
ここまでやったら休むという目安があれば、気持ちの入り方も違ってくるようだ。1時間では長すぎるのだ。
能率アップのためには、これをきちっとしておく必要があるのだ。効果的なトレーニングも、「抜く」と「入れる」をワンセットで何度でも繰り返すことだった。これは「力」を入れたり抜いたりするメリハリという意味だろう。