話のうまい人は、「たとえ話の名手」

話のうまい人は、「たとえ話の名手」
「感動させる技術」内藤誼人著より。
人の話を聞いていて、面白いと思わせるのは、やはり具体的なたとえがあるときだろう。いくら、高尚な話でも抽象的だと、理解がしにくいこともあり、眠たくなってしまう。また説得力も低いだろう。
同じ話の内容でも、たとえ話があると、理解しやすく説得力もある。才能がなくても頑張ればいつかは成功する、といわれるより、ウサギとカメの話をした方が分かりやすいのも同様だ。
抽象的な話ばかりだと退屈してしまう。やはり、具体的にイメージできる話をすべきだったのだ。

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相談に乗ってあげることが、相手からの信頼を得るのに役立つ。
「感動させる技術」内藤誼人著より。
もし、相手が悲観的なことを口にしたら、「いや、私はそうは思わない」と
打ち消してあげればよいのだった。
相手の意識を打ち消して、ものごとを明るく考えさせるように仕向けてあげるとよいらしい。そうすることで、暗く落ち込んでしまうことをふせげるという。
「大丈夫!」という一言はかなり大きな力になるのだった。そう言うことで、その人からも好かれるようだ。

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広告心理学の分野には「3B」の理論というものがある。
「感動させる技術」内藤誼人著より。
これによって、視聴者ウケし、注意を引くのに便利な3つの対象があるということだった。
それらは、美女(Beauty)、子ども(Baby)、動物(Beast)だった。
人を感動させるときに、小道具としてペットや動物に登場してもらうものいいアイデアだったのだ。そういえば、テレビCMを見ているとしばしば犬や猫などのペットや子どもが利用されている。
中でも動物をネタにするなら、犬の話がいいらしい。やはり人間に一番親しみがある動物だからだろう。
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死ぬほどの苦労した人の言葉には、言い知れぬ重みが出てくる。
「感動させる技術」内藤誼人著より。
筆者は、おそらく幸福な状態にいる人は、軽いお話しかすることができないのでしょう、と語っている。
やはり、人の心を震わせたいなら、「死ぬほどの思いを経験してみなさい」と言っている。ぬくぬくとした、生活を送っていたら、人を感動させるような言葉は絶対に、頭に浮かんでこないからだった。
司馬遼太郎さんは、名僧や高僧と呼ばれる偉いお坊さんより、30年、40年ずっと行商をやって 全国を回って苦労している人や、ずっと一つのものを作り続けている職人さんたちのほうが、悟りとしてはなんとなく上をいっていると感じていたようだ。

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豊かな人生経験を積めば、それだけ話には深みが出る。
「感動させる技術」内藤誼人著より。
「これは、聞いた話なんだけど・・・」というより「俺が経験した話なんだが・・・」と語り始めたほうが、相手の心に響くのだった。
いくら人の話をしても、それほど面白いとは思えない。やはり実体験のほうが興味深い。体験談ほど、インパクトが強いのだ。
つまり、感動はその人独自の体験が一番影響するのだろう。どれだけ実体験に基づくエピソードを入れられるかが、説得力にかかわってくるのだろう。
フランスの農民画家ミレーは、「他人を感動させようと思ったら、まず自分が感動しなければならない」と述べたそうだが、その通りだろう。

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相手を感動させるのは、先を読む力・・・
「感動させる技術」内藤誼人著より。
ここには、具体的に両替に関するエピソードがあった。ある人が電車で行きたいので、お金をくずして欲しいと、1万円札を手渡して依頼したのだ。
すると、若い女性が持って帰った封筒には、千円札が9枚と100円玉が9枚、10円玉が10枚入っていたという。
一切の指示なしに、これだけの判断をしたのはやはりちょっとした感動ものだろう。つまり、電車なら小銭が必要と考えたからだったのだ。先読みはなかなかできないから素晴らしい。
相手の必要なことを察知できればこそ、相手を感動させ、印象に残せるのだろう。
こんなことは、日々の仕事の場ではいくらでも機会があるはずだ。コピーをとったら、読みやすい順番にそろえるなどは当然かもしれない。

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人と同じだと叱られる。
「異端のススメ」林修小池百合子著より。
こう言っているのは小池さんだった。みんなと同じことをしていたら安心かもしれないが、奈落に落ちるときも、みんな一緒だといわれて両親から育てられたようだ。
さらに、父からは「何にでもチャレンジして、新しいことや高いところへ突き進んでいかなければ、後退あるのみ」と言われたらしい。
失敗しても、すべて自己責任でやれという躾だったのだ。人と違うということは、それなりに努力が必要だろう。また普段からクリエイティブ思考でなければならないだろう。

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生き方を時に、マーケティングの理論に自らを当てはめてみる方法がある。
「異端のススメ」林修小池百合子著より。
これは小池さんの考えだった。たとえば、レッド・オーシャンとブルー・オーシャンという理論もマーケティング戦略の本から学んだという。
値段競争に入ると、もう血生臭い海のようになるからレッド・オーシャンだということだった。それに対して、ダイソンのように独自の製品を開発して、従来とは違ったアプローチをすれば、一人勝ちになることができる。これがブルー・オーシャンだった。
つまり、従来とは全く別のフィールドを見つけることも大事なことだった。小池さんは英語だけではダメだと思って、アラビア語の世界にいったようだ。
自分は何をやっているときが一番楽しいかを、自己分析してみるのがスタートのようだ。

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