二流のリーダーは、「まじめ・賢明・一生懸命」・・・

二流のリーダーは、「まじめ・賢明・一生懸命」・・・
「人を動かせる人の50の小さな習慣」中谷彰宏著より。
一見この3つが揃っていれば、いいリーダーにも思えるが、それでは二流止まりだった。変化のない時代ではそれが評価されたが、今の変化が大きい時代では無理なようだ。
足りないのは明るさだった。筆者は一番大事なのは「明るさ」だという。失敗しても笑っていられるリーダーなら部下はついてくるからだった。
この本のタイトルは「人を動かせる〜」となっているが、一流と二流のリーダーについて述べられている。別のページでは「部下が思わず動きたくなるリーダーになる50の方法」ともあった。

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面白い仕事が、最高のご褒美だ。
「人を動かせる人の50の小さな習慣」中谷彰宏著より。
つまり、仕事自体が面白ければ、ご褒美は要らないという意味だった。ご褒美というと、お金や役職だと思いこんでいるのは二流の上司らしい。
たとえ給料が安くても自分にとってやりがいのある仕事なら、納得できるものだ。私も役職よりもやりたい仕事を選んで会社員生活を過ごしたものだ。
給料が高くても仕事自体が面白くなければ、時間ももったいないと思える。はじめから面白い仕事はないものだから、自分が面白くするしかないのだろう。

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つまらない仕事は、プロジェクトに変えることで、がせん面白くなる。
「人を動かせる人の50の小さな習慣」中谷彰宏著より。
つまりそれは自分から積極的に動けるということも含まれているのだろう。自分で企画を考えて実行することほど面白いことはない。自分のアイデアが生かせられたらもうけものだろう。
そこで、筆者はプロジェクトにするための5つの要素を述べていた。1、レスポンスの速いメンバーだけとする。2、必要以上の人数を集めない。3、中心人物を決める。4、プロジェクト名を決める。5、メンバーを全員そろえる前に始める。
場合によっては、一人プロジェクトが一番早いとも思われる。そのうちやろうと、考えても前には進まない。その日から具体案を出すことがスタートだろうな。
ここでの結論は、「つまらない仕事」を「面白いプロジェクト」に変えよう、となっていた。それをいつでも考えていたいものだな。

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「適材適所」という言葉には「適時」という要素が欠けている。
「人を動かせる人の50の小さな習慣」中谷彰宏著より。
適材適所を活かすためには、タイミングも大事な要素だったのだ。少しだけ遅くなっても意味がないのだ。鉄は熱いうちに打て、という言葉通りだろう。
「適材適所」は、もともとは建築用語だった。北側の部分は、かたくて緻密だった。見栄えは関係なかった。よく北斜面と南斜面で育った樹木は硬さが異なるともいわれる。それぞれの良さを活かすことで長持ちする木造建築ができるのだろう。
動きの激しい流れの中で会社を存続、成長させていくためにもそれに対応することが要求される。そのためには、タイミングやスピードが大事になってくるのだ。

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一流のリーダーは「導師」。
「人を動かせる人の50の小さな習慣」中谷彰宏著より。
そこで、二流のリーダーは教える「教師」だという。一流のリーダーは育てる「導師」だった。ふだんあまり聞いたことのない言葉だが、わかりやすい。
導師は細かいことを教えるのではなく、大きな方向を示すのだ。数学なら、公式を教えるのが教師だった。それに対して、数学の面白さを教えるのが、導師だったのだ。
気づかせたり、目覚めさせることは大切なことだった。ここでの結論は「教師よりも導師になろう」だった。