見通す力をつける作業は、料理と同じ。

見通す力をつける作業は、料理と同じ。
「見通す力」池上彰著より。
つまり作る料理が決まったら、誰にでも手に入る材料を集めて、料理をするからだった。しかもいい材料を手に入れて、きちんと作れれば美味しい料理ができるということになる。
将来を見通すことも、それに似ていたのだ。テーマを決めて信頼できると思われる情報を集めることから始まるからだ。そして、仮説を立て、検証していくのだ。
そんなに難しく考える必要もなかった。身近な新聞や雑誌やネットからでも情報はいろいろと得ることができる。時には詳しい人に聞いてもいいのだろう。見通す力は繰り返ししかないのだろう。料理も回数を重ねれば上達するように。

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新聞は毎日読むことが大切。
「見通す力」池上彰著より。
とくに日本の新聞では、すでに読んでいることを前提に書かれていることが多いらしい。だから、いきなり読んでもその前までのことが省略されていると理解が深まらないということになる。
これは新聞は宅配が多いからという理由かららしい。しかし、最近は新聞を定期購読する人が減少しているから、逆に読み続けるだけで他人に差をつけられるとも述べている。
なるほど、ネットの記事だけでは深くは知ることができないものだ。たしかに速報性はあってざっと眺めても、すぐに忘れてしまうことが多い。
見通す力を養う基本は、新聞を読むことだったのだ。これなら誰にでもできそうな気もする。ちょっとした継続が大きな力にもなりそうだ。

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人間は文字通り現金なもの。
「見通す力」池上彰著より。
つまり自分の損得がかかると、情報集めにも力が入るからだった。そういえば、かつて金を買ったことがあったが、その前後にはその価格が気になったものだった。
見通す力をつけることで、仕事も私生活も含めて、自分の人生がまったく違ってくるという。それはこれから起きることが分かりやすくなるからだろう。
筆者は、見通す力を養うために、まずは自分の興味がある、自分に直接役立つ分野で使ってみることをすすめている。実際に投資をしてみるのも一つの方法らしい。