会話に彩りを加えるのは、たとえ話しである。

会話に彩りを加えるのは、たとえ話しである。
「武器になる会話術」内藤誼人著より。
この本を4年半前(2012-08-18)にも読んでいたことをすっかり忘れてまた購入していたようだ。しかもその時にちょっと気になったフレーズは今でもやはり気になっていたのだ。
やはり何年たっても気になる箇所は同じだったというのもやや驚きと同時に、成長していなかったということでもあるのだろう。その時は次のように書いてあった。

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これは“人の心を動かす話法の秘密”という章にあったフレーズだった。話のうまい人は、たとえ話もうまいものだ。やはり抽象的な言葉より、具体的なたとえばあれば、内容も頭にすっと入ってくるものだ。
キリストはたとえ話の天才でもあったという。どんな人にもわかりやすく話をするためにはそれが必要だったのだ。「話を聞きたくない人に話をしてはいけない」なら「ブタの前に真珠を置いてはいけない」と言ったそうだ。
実際に使われている名言なら身近にもいくらでもある。専門家やプロに余計なことを言うな、なら「釈迦に説法」といえば実にわかりやすく簡単に済んでしまう。
またオリジナルなたとえが思いつかないときは、比喩でもいいようだ。「頑固な汚れを落とす」は「頑固な汚れをブルトーザーのように落とす」と表現すれば、迫力が増してくる。
いかに相手が理解しやすいかがポイントのようだ。また。引用というのも会話で使えれば、説得力が高まってくる。同じことを言うにしても、平社員が「企業の目的は顧客の創造だ」というより、”ドラッカーによれば”、と権威がある人物がいったことならなおさら聞いてもらえそうだ。

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感謝の言葉で、相手に喜びをプレゼントしよう。

「武器になる会話術」内藤誼人著より。
これも4年半前に気になった部分と同じだった。次のように書いていた。・・・

何かしてもらったときに、たった一言の「ありがとう」があるかないかで印象はかなり違ってくるものだ。この感謝の言葉は魔法のような効果もあるという。言われたほうは、気分は悪くはないはずだ。
感謝の言葉が口ぐせのように、出てくるようになればいいようだ。しかも、たんに口先だけの言葉だけでなく、その時の態度も重要だと思える。しっかりと目を合わせることも必要だろう。
また感謝の言葉は、即座に言えなければその価値は落ちてしまいそうだ。また、人に感謝する気持ちを持っていたほうが、自分自身も楽しく生きられるようだ。
さらに、感謝の言葉は、少しぐらい大げさに喜んで見せるというのもポイントだった。そうすることで、また次の機会にも助けてもらえる可能性も高くなるからだった。感謝の言葉はいつでもタダというのもありがたい。

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「頭の回転」がにぶってきたと思ったら、運動しよう。
「武器になる会話術」内藤誼人著より。
これはこの本のコラムの部分にあったものだが、参考になると思った次第。また、自分でも前からそんな気がしていたのだ。
本を読んでいたりパソコンをやっていると眠くなってしまうことがある。当然そんな時は頭の回転がかなり鈍い。きっと血液の循環が良くない時だ。
やはり頭を目覚めさせるには、一度眠ってしまって起きるといいのだろうが、その後に起きた時がややつらい。思い切って顔を洗って体を動かせば少しはすっきりとするものだ。
普段から運動をしないと、脳みそも刺激を受けないので、どんどん劣化してしまうそうだ。いい会話ができるときは、脳みそが活性化されているときでもあったのだ。

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会話がうまい人は、冗談をいうのも得意である。
「武器になる会話術」内藤誼人著より。
人と話していて、思わず引き込まれてしまうのは、ある程度の内容があることと同時にユーモアがある人だろう。
話す側からすれば、冗談を言って相手にウケてもらえれば、話しがいもあるものだ。また冗談をいう人と一緒なら疲れることもほとんどないものだ。
真面目な話ばかりでは、聞いているほうも疲れてしまうもの。ここには、次のようにあった。「笑いは、ギスギスした雰囲気を作らないための処方箋としても役に立つ」と。
また、冗談をいうのがヘタだという人は、単純に、努力不足だという。なるほどそれはいえるのだろうな。アドリブで笑いを取るためにも、それなりの努力が必要だということだった。