一つのエピソードが、作者の思考との「近所づきあい」を可能にする。

一つのエピソードが、作者の思考との「近所づきあい」を可能にする。
「スピードシンキング」鷲田小彌太著より。
これ自体が面白い表現になっている。ふだん実際の近所づきあい自体が、かなりおろそかになっていることにも気づかされる。ここでは理解するというような意味合いがあるのだろう。
その人に関して何らかのエピソードがあれば、その後の印象も残りやすい。ここではカントについて触れていた。彼は一生涯生まれ故郷のドイツのケーニヒスブルクを出ることはなかったようだ。
しかし、当時の世界一の大都市ロンドンの街路名をすべてそらんじられるほどの外国通だったという。これ自体は哲学思考とはまったく関係がないが、これもカントを理解する上ではヒントになると筆者は考えている。
これほどのことでなくても、何か仕事とは関係ないことで、エピソードがあれば印象も残りやすいともいえそうだ。エピソードを作ることで、仕事がスムースに行くことも考えられる。

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無から有は生まれない。思考は先行する思考から生まれる。
「スピードシンキング」鷲田小彌太著より。
ここでのタイトルは、 “ポイントを確実に押さえるための習慣  「コピーライター」方式“となっていた。
大中小のコピーで考えを構成するといいらしい。中谷彰宏さんの本は、全編コピーからなっているという。そう言われれば、そんな感じもする。
そこには思考のエキスを凝縮した言葉が表現されているからだった。よく、本の帯にはキャッチコピーが載っている。本の内容が実に魅力的に表現されている。それで思わず手に取ってしまうこともしばしばだ。
思考のグレードアップをするためにも、話す、書く前にもコピーライティングを意識するというのもいいようだ。そこに必ずキーワード、キーフレーズが含まれているものだ。