話のネタを集めてくるときには、なるべく誰も知らないことがいい。

話のネタを集めてくるときには、なるべく誰も知らないことがいい。
「武器になる会話術」内藤誼人著より。
ここでのタイトルは「話のネタは、珍しいものであれ」となっていて、冒頭には料理のことから始まっていた。料理では、食材7分、腕が3分と言われるそうだ。料理人の腕の前に、食材自体がまずければ、大して美味しい料理はできないということだった。
そして、会話もまったく同じだという。話が上手であったとしても、話材がロクなものでなかったら、話も盛り上がることはないということだった。実にわかりやすいたとえだ。
相手が知らないことなら、興味を持ってもらえる可能性も高い。そういえば、フェイスブックでも珍しいと思われる植物などの写真をアップすると、初めて見たという声がほとんどだ。そんな時は、ちょっと嬉しくもなるものだ。
会話をうまく進めるためには、いくつか「勝負ネタ」を持っていると、自信を持って自分らしく話すことができるのだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
会話力というものは、知識力に比例する。
「武器になる会話術」内藤誼人著より。
知識があっても会話がうまいとは限らないが、知識がなければ会話もつまらないものになってしまうものだ。お笑いの芸人さんも、一流の人はしっかりと本を読んで知識を蓄えている。ビートたけしタモリなどはその代表だろう。
どんなに忙しいと思われる人でも、どこかでしっかりと知識を身につけているのだ。筆者は気に入った言葉や表現な、そっくりそのまま丸暗記しようとも提案している。
一度新聞や本、雑誌で読んだところで、すぐに忘れてしまうものだ。しっかりと意識を持って覚えなければ身につかないということだ。それができる人が教養を感じさせることができるのだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
無条件の受容。
「武器になる会話術」内藤誼人著より。
初めて、聞く言葉だった。心理学の言葉らしい。意味は相手が何を言っても無条件に受け入れてあげることだった。
話したことにいちいち反論するような人は、嫌われるだろう。逆にイエスマンなら喜んでくれるという。いろいろな言葉で同意してあげれば親しくもなれそうだ。
こんなことは簡単そうだがそうではないらしい。相手の価値観をすべて認めるというのは、忍耐力がいることで、そのためには訓練も必要だった。
とくにクレームなどは、とにかく相手の言いたいことに耳を傾けることが先決だったのだ。言い訳をすればするほど、話はこじれてしまうからだった。
人に好かれるためには、とにかくイエスマンになるのが一番だった。そのためには努力するしかなかった。ケチをつければ必ず嫌われるから注意をせねば。