現実に求められている判断のほとんどは「即断」である。

現実に求められている判断のほとんどは「即断」である。
「スピードシンキング」鷲田小彌太著より。
まずは、スピードシンキングという言葉自体ほとんど聞きなれないことだった。つまり、スピードを上げることでより多くのことが可能になるということでもあった。
シンキングとは思考力のことだ。そのスピードを上げればあとあと余裕もでてくるから、いい仕事にもつながるようだ。なんでもゆっくり、じっくりやった方がいいというわけではなかったのだ。
朝令暮改という言葉があるが、一般的にはそれは良くないことだった。ところが、今は変化のスピードが速いから、一度決めたことにこだわっていたらチャンスを失ってしまうことにもなる。
むしろ新しい状況に対応するためにも、朝令暮改こそ実際に即した言葉になっているようだ。臨機応変こそが大事なことだった。

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「ハード・アンド・リラックス」を「マイペース」にする・・・
「スピードシンキング」鷲田小彌太著より。
例えば新幹線にのると、逆に鈍行の心地良さもわかってきたりもするようだ。仕事をやっているからこそ休日や遊びはより楽しいともいえそうだ。筆者は緊張したら弛緩することが不可避だともいう。このバランスが大事らしい。
ハードな仕事をしたら当然リラックスをする時間も必要だったのだ。必要なことを短時間で済ませて、自分が本当に打ち込みたいことに長時間集中できるということだった。
簡単に言えば「集中と余裕」だった。だから、常にスローでいいことなどなにもなかったのだ。仕事ができる人はみな「ハード・アンド・リラックス」を「マイペース」にしている人だった。

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思考力が上がらなければ、仕事量は上がらない。
「ハード・アンド・リラックス」を「マイペース」にする
筆者の経験ではたくさん書いたことによって、仕事量も増え、効率も上がり、思考スピードも増したそうだ。たとえ注文がなくても書いていたという。
とくにパソコンを使うことで仕事のスピードも思考のスピードもどんどん上がったと述懐している。例えば、思考力を3倍にすれば、ゆうゆうと残りの仕事を、もう一つ別な仕事にも、仕事以外にも使うことができるのだった。
大事なのは思考のスピードに磨きをかけることだった。それができない人ほど、時間がないと愚痴っているそうだ。気をつけねばな。
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大雑把でもいいから、「とにかく即答」する。
「ハード・アンド・リラックス」を「マイペース」にする
スピード思考をするためには、まずは大雑把でもいいか即答してみることだった。そのためにはトレーニングが必要だが、読書力によって養われ、磨かれるのだった。しかし、より確立できるのは、書く力によってだった。
大雑把に即答してみて、7,8割が的を射ていれば、合格と考えていいらしい。とくに大事なことは「なんでも答えることができる」という過剰とも思える自信だった。
また、材料不足でも「とりあえず始めてみる」こともポイントのようだ。例えば連載を持つジャーナリストは少ない材料でも始めているという。すべて先に調べてから始めるというわけではなかったのだ。
新聞や雑誌の連載記事や小説も、はじめからすべて完結したあとで掲載しているわけではなかった。締め切りで仕事をすることは、とりあえず出発することだった。