考えていると、反応が遅くなる。それでは勝てないのである。

考えていると、反応が遅くなる。それでは勝てないのである。
「リーダーシップとは言葉の力である」齋藤孝著より。
ここでの小タイトルは“考えるな、感じよ!”となっていた。これは、ブルース・リー主演の古い映画『燃えよドラゴン』の中のセリフだった。
この映画を実際に観たのは昨年だったが、印象に残っている。英語でのセリフでは、“Don‘t think、feel!”となっていた。短いので忘れることはない。
いちいち考える前に自然と身体が反応するということが大事なのだ。仕事でも、すぐに判断ができることがいい仕事をしたことにもつながる。
また急いでいるときほど、体をゆったりと構えることも必要だとも思える。慌てるとロクなことはない。忘れ物をしたり、つまずいたりすることがあるからだ。
何事も余裕をもってすることが大事になってくる。そのためにも勘や経験を活かすことを念頭に置きたいものだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昔も今も、人は「魂」で動く。
「リーダーシップとは言葉の力である」齋藤孝著より。
鎌倉時代に、北条政子は頼朝の亡き後御家人に向かって行った演説が効果があったようだ。頼朝に代わって家臣たちを叱咤激励した際に、「創始者の恩を思い出せ」というような意味の演説をしたらしい。
もし、「自分の恩を返せ」となると、恩着せがましくなってしまうが、うまい言葉の選び方をしたようだ。そうして、心を一つにしたのだ。
言葉一つで人心をまとめたことが驚異的だと筆者は述べている。つまり筋の通ったことを堂々と発言し、相手に覚悟を迫ることができたということなのだ。これが戦うチームのリーダーといえるのだった。
サラリーマンなら、「成績が悪ければ給料が下がる」、と脅かすよりも「今こそサラリーマン魂を見せろ」と迫った方が、モチベーションは上がりやすそうだと齋藤氏は述べていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
仕事をするのは地位やお金のためではない。
「リーダーシップとは言葉の力である」齋藤孝著より。
ただなんとなく与えられた仕事だけやっているだけでは、張り合いも感じられない。仕事は自分が作って率先してやるからこそ充実感があるものだ。
やりがいなどは、決して人が与えてくれるものではない。自分なりに目標を立ててそれに向かって使命感を持つことではないだろうか。
決められた期間内にどれだけ充実して、結果を残せるかが大事なことだと思える。それには人と同じようなことをやっていてはダメだろう。いかに人と違った努力、創意工夫ができるかがカギともいえそうだ。