コントラストがあると、それがミステリアスな魅力となる。

コントラストがあると、それがミステリアスな魅力となる。
「なぜ、島田紳助は人の心をつかむのが上手いのか?」内藤誼人著より。
誰が見てもマジメそうな顔だちでも、話してみるとすごくひょうきんであると、魅力的に見えるという。またヤクザふうでこわもての顔をしているのに、子供や動物にすごく優しいというのも、コントラストが働いて魅力的になるようだ。
つまりいい意味で、外見と中身のギャップが大きいほど、コントラストは大きくなるということだ。紳助さんは、一見ちゃらんぽらんに見えて、ものすごくしっかりしていたのだ。
たとえば暴走族をやりながら、郵便局の定期貯金をしていたという。すごいギャップだ。
これを応用して、自分の外見がどんなふうに見えるかを考えて、それとは逆の行動をとってみるというのも一つのコミュニケーションの仕方といえそうだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人に何かをするときには、「おまけ」もつけてあげるのがポイントだ。
「なぜ、島田紳助は人の心をつかむのが上手いのか?」内藤誼人著より。
松下幸之助さんは、若いころ電灯の修理を頼まれた時に、頼まれないような箇所まで、あちこち修繕して帰ったそうだ。つまりプラスアルファの仕事をしていたのだ。
単なる料金分だけの仕事ではなく、そのことで信頼を勝ち取ることができたのだ。やはり自分のことを考えても、予想しなかったことまでおまけとしてやってもらえると嬉しさもより大きい。
ある意味気を利かすサービスをしてあげるということになる。別の表現ならそれは付加価値ともいえそうだ。言われる前にするというのが、本当のサービスと言えよう。
関係ないが、子供のころグリコのおまけつきキャラメルをよく買ったものだった。キャラメル自体よりもおまけがほしいというのもあった。そんなおまけつき商法はいつの時代にも生きているようだな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
信頼されるということは、人間にとっての美徳のひとつである。
「なぜ、島田紳助は人の心をつかむのが上手いのか?」内藤誼人著より。
そうは言っても一朝一夕には信頼などされることはない。小さなことの積み重ねしかないだろう。紳助さんは、東京に出てきた若手や中堅芸人を自宅に招いて、ご自身で手料理を振る舞ってあげたそうだ。さらにそれを機に頻繁にメールのやり取りをし、後輩が抱える悩みを聞いてあげたりしていたそうだ。
実にきめが細かい。なかなかできそうでできないことだ。若手芸人たちは、一流の先輩芸人に、そこまでしてもらえたら、やはり信頼することだろう。
頼りがいのある人は、「おもてなしの心」があるらしい。しかもフットワークが軽くて、行動的であることもポイントだった。やはりスピード感も信頼の元ともいえそうだ。