「見返してやる」という気持ちは大事。

「見返してやる」という気持ちは大事。
「男が人生で捨てていいものいけないもの」川北義則著より。
いつか見返したいと思うのは、相手の能力、立場、人間的魅力だったりするようだ。また人から気に入らないことを言われた場合もそんな気持ちになることはある。
そんな人間以上のことをしてみようと思ったりする。また相手ができない能力を身につけたいと思うこともある。しかし、そう思うことによって自分の能力があがればしめたものだろう。
ここで、引き合いに出しているのが、中日ドラゴンズで監督をつとめて実績をあげた落合博満さんだった。彼の言動によってしばしば好き嫌いが極端に分かれるだろう。しかし、現役時代に3度の三冠王をとったのは日本のプロ野球界では彼しかいない。
初めて彼が三冠王をとった時に、数字はどれも突出したものではなく、野球解説者はこんな低レベルな三冠王など認めない、と発言したそうだ。それに対して、落合氏は三冠王をとってない人に言われたくない、と反論したという。
彼はその3年後に誰がみてもハイレベルな数字で三冠王をとっていたのだ。きっと見返してやるという気持ちが強かったからこそ、それができたのだろう。不屈の精神力がなければ不可能に違いない。

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物欲を持っていても恥じることはない。
「男が人生で捨てていいものいけないもの」川北義則著より。
お金で買える幸せがあるなら買ったらいい、というのは川北氏の持論のようだ。まあ、余裕があるなら無理に我慢してストレスをためることはないかもしれない。
よく言われるのは、幸せはお金では買えないというが、時には買えるものもあるのは確かだ。もちろんすべてが買えるとは限らない。
ちょっとしたぜいたくは、その後の生きる励みにもなったりもする。また、自分ががんばったご褒美に何かほしかったものを買うというのもありだろう。
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一流を知らなければ一流になれない。
「男が人生で捨てていいものいけないもの」川北義則著より。
ふだんは節約をしていても、時にはちょっと贅沢に使う楽しみを味わうほうがいいという。確かに節約ばかりしていては、本当に楽しい人生とは言えないかもしれない。余裕がある範囲で一流といわれるものに触れるのは充実した時間を過ごしているともいえそうだ。
やはり一流といわれるレストランで食事をする経験を何度か重ねれば、気持ちにもゆとりが出てくる。
ここで引き合いに出しているのは、岡野雅行さんだった。世界一の職人といわれるが、まだ貧乏だった時代にも年に一度は奥さんと超高級ホテルに泊まっていたという。
そのためになけなしの金をはたいたが、それなりに勉強になったと振り返っている。一流品を見る目は、やはり本物に触れてこそ学べるのだろう。