相手に熱が伝わるのは、話の中身よりも表情・口調・態度です。

相手に熱が伝わるのは、話の中身よりも表情・口調・態度です。
「コミュニケーションの授業」中谷彰宏著より。
しばしば
ナンバーワンのセールスは話し方が飛びぬけてうまいのではないかと思われるが、決してそうではなかった。むしろ、この人が?と思うぐらいに話がヘタだったりするようだ。
しかし、「熱」を感じさせる何かをもっているから信用されるという。確かに立て板に水のごとくしゃべられても、逆にうさん臭く聞こえてしまう。また、気持ちが伝わってこないものだ。本気かどうかは、やはり熱が伝わるかどうかでもあるようだ。
また縁を感じるかどうかも、その後のコミュニケーションに影響するものだ。意気投合する場合は、何らかの縁があったときだ。出身校、田舎、子供の学校関係、出身地、趣味などどこかでつながっているところを探すものだ。コミュニケーションがあるからこそ、縁を感じることもできるのだった。それも真剣であることが大事なのだろうな。

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正しい話やいい話をしたら通じるわけではありません。
「コミュニケーションの授業」中谷彰宏著より。
相手に伝えるためには、理路整然と語る必要がある。しかし、それだけではまだ不十分だった。そこに熱意はあるだろうか。
むしろ、ベースは喜怒哀楽だった。つまり感情が伝わることが大事だったのだ。話の中に、「うれしかった」「悲しかった」「楽しかった」などがあると内容も伝わりやすいそうだ。
聞いて印象に残るのは、いい話よりもうれしかったことや、楽しかったことだった。お客さんに「こんないい商品です」と勧めても、あまりピンとこないものだ。
むしろ、自分が使ってみて本当に良かったことを伝えるほうが説得力はあるものだ。そこに自分なりの感情が入っていることがポイントのようだ。ここでの結論は、「理路整然よりは、喜怒哀楽を話そう」だった。覚えておきたい。

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必要なのは、インパクトのある言葉ではなく、インパクトのある目線です。
「コミュニケーションの授業」中谷彰宏著より。
いくらインパクトのある言葉でも、耳にしたすぐ後で忘れてしまうことがほとんどだ。ことばで印象を残そうと思っても、なかなかうまくいかないものだ。
大事なことは、みんなが気づかなかったことに気づけるかどうかだという。写真でも漠然と撮ったものは、つまらない。自分が面白いと思ったものが伝わったほうが、見ている人にも面白く感じられるだろう。
いくら気の利いた言葉を探してみても、それではまだ十分ではなかった。コミュニケーションには、言葉以上の行動が伴っていることも大事なことだろう。
ここで筆者は棟方志功さんを引き合いに出していた。版画を掘るのが器用とかということではなかった。みんなと違う見方に気づける感性を持っていたことだ。芸術家はみなそうでなけれ、その道で生きてはいけないだろう。
これは営業の仕事にも当てはまりそうだ。人がやっていそうでやってないこと、あるいは自分には簡単にできるが、人にはそうそう簡単にはできそうもないことでインパクトを与えられることなどだ。
問題は、そこに気づく人は多いだろうが、実際すぐに実行することはほとんどないのだろう。そこで差がつくと思われる。

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その人のキャラなりの引出しをたくさん持てばいい。
「コミュニケーションの授業」中谷彰宏著より。
いきなりこれだけでは、意味がわからないが、ここでのタイトルと見ると少しは理解できる。ここには「自分のキャラにあった得意技を持ちながら、引き出しを増やしていく」とあった。
要するにコミュニケーションでは、ワンパターンでは通用しないということでもあるのだ。常に次の得意技を生み出していくことで、よりいいコミュニケーションが図れるということだろう。
コミュニケーションというと、相手と話すことばかり考えがちだが、そうでもなかった。まずは、自分自身との対話があるかどうかが大事だった。
まずは、自分が納得できるかどうかがスタートなのだろう。自分が考え出した企画を自分で納得できるかどうかということでもあるだろう。人とのコミュニケーションはその後のおとだったのだ。