楽観的になるためのイメージトレーニング。

楽観的になるためのイメージトレーニング。
「脳を活かす生活術」茂木健一郎著より。
いったい何のことだろうと思った次第。ここで筆者が経験から勧めているのが日記だった。ブログで日記をつけているという。書く内容は、出会った人から学んだことや、思い浮かんだアイデアだった。
やや難解だが、筆者は「記録を通して記憶や思考が意味を持ち、ひいては経験となる」と述べていた。ゆっくり読み返さないとよくわからないが、味のあるフレーズでもあった。
また、「見えないものを可視化させ実人生で応用可能なものに変換するのが、日記をつける作業」だと述べていた。なるほど書くことで具体的になり、それをもとに話すこともできる。
記すという行為は、脳を活かすことでもあったのだ。ある意味楽観回路を耕すことだという。実に面白い表現だと思った次第だ。

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常にアイデアを自分に課すことで脳は活動を続ける。
「脳を活かす生活術」茂木健一郎著より。
ここではアイデアレーニングという方法を提案していた。そこで必要なのは、ハテナマークだけだった。たとえば、「もっといいやり方はないか?」「本当にこの方針でいいのか?」と自分の行動に疑問を投げかけることだった。
そのために、いろいろとアイデアがないかを考えることは脳の活性化にもなるはずだ。大事なことはひらめきをキャッチするクセをつけることだった。
そして、アイデアが浮かんだら、自分にご褒美をあげるということだった。こんなふうに、楽しみながら無意識を耕すことができるそうだ。
ここでの、茂木流脳の道具箱では、「日記をつけて脳の楽観回路を磨く」「ハテナマークで楽しみながら無意識を耕す」などを提案していた。

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脳の健康法と身体の健康法はほぼ同じ。
「脳を活かす生活術」茂木健一郎著より。
脳にも健康法があるとは初耳だった。だから生活習慣そのものが脳であるともいえるそうだ。芸術家を引き合いに出していた。ピカソ武者小路実篤は晩年まで創作意欲が衰えることなく、九十年以上の人生を生き抜いていた。
また百五歳で大往生を遂げた日本画家の小倉遊亀さんは89歳の時の著書で「生きることは、昨日の自分に一歩つけ加えて新しい何かを今日見つけること」と記しているそうだ。
筆者はピカソのことは、画家というより、絵という生涯追求できるものを見つけた「人生の芸術家」としての姿を思い浮かべるという。
いつまでも飽くことなく、追い続けられる対象をみつけることこそ、「ピカソ」だという。そこで、だれでも人生のピカソになれるという。実に面白い考えだ。
難しいことに挑戦し続けること。自発的なチャレンジ精神を持ち続けることが最も大切なことで、そのためにも「健康」でなくてはならないのだ。