ビジネスマンの成功にイメージは不可欠だ。

「心理戦で絶対負けない本」伊東明内藤誼人著より。
仕事ができるからといって、「冷たい人」、「つまらない人」などのイメージを持たれたら、いい人間関係はできないだろう。
誰もが知っているテディベアがあるが、もともと大統領のセオドア・ルーズベルトがその生みの親だったことも有名だ。しかもそのかわいいイメージを利用して、選挙をしていた。それで親しみやすさ、愛らしさを選挙民に植え付けることができたのだ。
こんなふうに、自分と何か温かみを感じさせるものを結びつけるというのも一つの方法だという。筆者の知り合いのセールスマンはいつも怒ったような顔をしているらしい。しかし、バッグにつけたカエルのキーホルダーのおかげで救われているという。
そのカエル君はいつもにこにことほほ笑んでいるからだった。きっとそんなキーホルダーをつけている人が悪人のはずはないと周りの人が思い込んでくれるからだった。イメージを戦略に利用するというのも侮れないな。

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意外性さえあれば市場は飽和しない。
「心理戦で絶対負けない本」伊東明内藤誼人著より。
仕事ではなかなかそれまでの常識、先入観から抜け出せないで、当たり前のことを繰り返してしまうことが多い。しかし、それではいつまでたっても飛躍的な伸びは期待できないものだ。
化粧品といえば、女性をイメージするが男性化粧品もそれなりのシェアはあるのだ。今では当たり前のことでも、スタートはかなり意外性があったと思われる。なんで男が化粧などする必要があるのか、などと思われただろう。しかし、今では身だしなみという意味では当たり前になってしまった。
また数十年前までは日常の食事は家かレストランだったが、今ではコンビニで弁当が売れる。当たり前になってしまった。弁当を買うことで時間を買っているともいえる。むしろ弁当を置かないコンビニなどありえなくなっている。
成功するためには意外性のあるアイデアを出すことだった。ちょっとしたことでも、「へえ、おや、まあ!」というような気持ちにさせるものが考え出せればいいと思える。今まで従来のものちょっと違っているものを作るだけでも、サプライズになるものだ。それはある意味相手へのプレゼントともいえる。

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思考はシンプルなほどいい。
「頭が鋭くなる齋藤レッスン」齋藤孝著より。
これは齋藤氏自身の考え方だった。頭を働かせるためには、まず整理することがだいじだった。そうすることで結論に力強さがでてくるという。
たしかに、頭の中であれやこれやと考えているだけでは、なかなかまとまらないものだ。とにかく優先順位を決めてまずは、これからというふうに決めたほうがやりやすい。
頭の整理に役立つのは、ノートやメモだった。とにかく頭に浮かんだことをメモにすることは大事だった。ノートに書き散らすだけでも気分は落ち着くものだ。
そんな作業をしているうちにモチベーションも上がってくることが多い。筆者は面白い引き合いをだしていた。それは大きな船に乗っているだけではだめで、むしろその船を自分で作って航海をしようという気になることが必要だと述べていた。
そして、どんな航海にするかはプロジェクトとして、自分で企画立案するということだった。ある意味野心ともいえるらしい。興味のある分野でナンバーワンになるというのも野心だった。時には真面目よりも破天荒な野心をもつこともありらしい。

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論理的に取り組んでも、成功するとは限らない。
「頭が鋭くなる齋藤レッスン」齋藤孝著より。
話をするときや考えるときには論理的かどうかがよく問われるものだ。ところが論理的には正しくても、必ずしもその通りの結果がでるとは限らない。
むしろ直観で行ったことのほうが、いい場合もあるのだ。そんな場合、言葉にはできない経験というものがものをいうのだろう。
時には論理を超えたセンスが結果を左右することも多い。テレビのプロデューサーなどは、言うことが論理的ではなくても、ヒットする番組を生み出すこともあるという。
天才のだろう。理屈よりも、いかに面白いかが優先される世界もあるのだ。日々の気づきの蓄積がものをいうのだろう。また、無から有はありえないから、どれだけ無駄なことをやったかが、その後のセンスの元になったかともいえそうだ。