体を動かさなければ、頭は働かない。

体を動かさなければ、頭は働かない。
「頭が鋭くなる 齋藤レッスン」齋藤孝著より。
筆者の経験から、頭があって体が動くのではなく、体全体が活性化して、その一部として頭が働くのだという考えだった。
そういえば、アルコールが入っている時は体もだるくて、本を読んでも面白くは感じないし頭にはいってこない。朝の体が疲れていない時のほうが仕事の帰りよりも本は読めるものだ。
またスポーツでも、いちいち頭で考えて動作を決めているうちは、まだまだ上達した状態ではない。先に体が反応してこそいいプレーができるものだ。そんな時のほうが脳もいい状態だそうだ。
ここには、頭のスイッチが入るコツが述べられていた。それはふくらはぎのストレッチだった。また、体のどの部分が伸びているかをきちんと意識してやるほうが効果はあるようだ。

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歌舞伎役者に腰の弱い人はいない。
「頭が鋭くなる 齋藤レッスン」齋藤孝著より。
歌舞伎にはいろいろな型があって、基本的には腰と腹を使うそうだ。だからしっかり鍛えられているということだった。
実際に歌舞伎役者と対談した筆者は、驚くほど腰がしっかりしていて、中心軸もぶれずに声が出ていたそうだ。さらに体の余分な力は抜けていると感じている。
そこから柔らかい動きができるということのようだ。頭を鋭くするためには、腰と腹を意識していくことが必要だと述べている。

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現代の仕事においてはスピード感が大切。
「頭が鋭くなる 齋藤レッスン」齋藤孝著より。
そのためにはリラックスしていることと、同時に集中できるということだった。スポーツと同じ感覚で仕事に取り組むということだった。
仕事は勉強よりチームスポーツに近いという。なるほど、そう言われればそんな感じもする。勉強は一人でもできるが、仕事は周囲の協力が大切になってくる。
また顔の表情も硬いと、周りの反応を鈍くしてしまうようだ。いつでも笑顔ができるようにしておける工夫も必要だった。

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新しいことを発想するうえでも記憶力は大切。
「頭が鋭くなる 齋藤レッスン」齋藤孝著より。
まったくのゼロから新しいものを生み出すことは難しい。しかしそれなりの知識や経験があれば、それを応用することもできる。いろいろ記憶してきたことを組み合わせることで新しい発想も生まれるのだろう。
ここには、「大人の記憶とは、自分のアンテナに引っかかったものをどんどん頭に蓄えていくこと」とあった。それでこそ、いいアイデアも浮かぶのだろう。たんにデスクにへばりついていてもいいアイデアなど浮かんでこないものだ。
また、記憶したことが引用できてこそ本物だといえそうだ。アンテナにひっかかったものを効果的に出していけるかどうかがポイントだった。