単に高齢者だからといって、労働力として質的に劣っているわけではないのだ。
『「つまらない大人」にはなるな!』川北義則著より。
定年になっても能力のある人は当然いるわけで、まさにその通りだと思えた次第だ。いや、むしろ経験が豊富だから若者にはない、それなりのノウハウも持っているとも思える。
私なども定年後だが、似たような仕事をしていても後輩の仕事ぶりを見るたびに、どこか歯がゆいと感じることもしばしばだ。
さて、あと数年でサラリーマン生活も終わりだが、その後は蓄えと年金でのんびり過ごそうと思っていたら、ここにはそうでない生き方もあるとあった。趣味やライフワークに生きるものいいが、労働で収入を得るということも意義があるという。
規則正しく働いて、お金を稼いだほうが健康にも精神衛生上もいいという。たしかに自分にほどほどあった仕事があって、そうできればベストなのだろうな。

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「過度の暗さ」は人生を貧しくする。

『「つまらない大人」にはなるな!』川北義則著より。
作家の宇野千代さんは98歳まで生きていたが、そんな彼女が残した言葉に「暗い人とつきあっちゃダメよ。うつるから」というのがあったそうだ。
確かに類は友を呼ぶというように、暗い人はそれなりの人と友達になるようだ。そんな彼らに共通するのは、物事を否定的に考えたり、批判ばかりすることだろう。
かつて、会社の同僚、先輩にそんな人がいたが、なんでも否定的だった。そんな人はやはり友達も敬遠していた。
否定的な発言ばかり聞かされるのも嫌なものだ。逆に会って楽しい人ならランチも一緒に誘いたくなるものだ。

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世の中にはコツコツでなければできないことがある。

『「つまらない大人」にはなるな!』川北義則著より。
何事も一気にできるわけではなかった。目標をもった積み立てはやはり給与天引きが一番だろう。それも何年もかかるのが当たり前だ。受験勉強も日々のコツコツの積み重ねが大事だった。
ピカソの絵画作品は反写実主義的作風になっているが、基本的なデッサンはおろそかにしなかったのだ。天才だからといって、手を抜いていたのではない。
仕事もやはり急がば回れと考えて、基本から覚えたり繰り返したほうがあとで考えると効率的だったと思えるものだ。
プロスポーツ選手などは、やはりそれなりに基本を繰り返しやって体に覚えこませているから、応用の動作もきくのだろう。

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ジョークやウィットは、いわば「知性」の一種だ。
『「つまらない大人」にはなるな!』川北義則著より。
やはりジョークがタイムリーに言える人は頭がいいと感じてしまう。また、その場を明るくしてくれるものだ。いつもそんな人でありたいと思う。
駄じゃれもその一種だろう。かつて有名だった演出家の和田勉さんはいつも駄じゃれを飛ばしていたそうだ。それがクセになっていたのだろう。駄じゃれの言える人は余裕や安心感が感じられる。
また毒舌もそれが嫌味にならなければ芸のうちとも言えそうだ。立川談志さんはその代表だろう。頭の良さを感じられる。爆笑問題太田光さんもすごいと思える。
ジョークを言うには、それなりの知識、知恵、機転もなければ無理だろう。筆者はジョークは知的人間の必須アイテムだとも述べていた。なるほど!がんばらねば。

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「ひらめき」を忘れるのはもったない。

『「つまらない大人」にはなるな!』川北義則著より。
どんな人にもひらめきはあるだろう。ところが、それは一瞬のことで、あとで記録しようと思ってももうそれは思い出せないことがほとんどだ。
すると、そんな思い出せないひらめきほど惜しいと思うものだ。先日、知った顔の人を見かけたが、すぐには名前を思い出せなかった。ところが、家に帰ってからふと思い出すことができたのだ。
イデアも別のことに意識が向いているときに浮かんでくることがある。ギリシャの科学者アルキメデスは風呂に飛び込んだ時に、あふれる水をみて「アルキメデスの原理」を発見していた。ニュートンもリンゴの落ちるのを見て「万有引力の法則」を発見したと言われている。
またノーベル賞の受賞者もしばしば、まったく他の実験をやっている時に、新しいことを発見しているというのを聞いたことがある。
ここで大事なのはひらめきをすぐに形にすることだった。まずはメモをとることがスタートのようだ。誰にでもことだが、それを継続することができるかどうか・・・