自分のエネルギーを最大限に注ぎ込んだものは、その人にとっては一つ

自分のエネルギーを最大限に注ぎ込んだものは、その人にとっては一つの宝です。
「偉人たちのブレイクスルー勉強術」齋藤孝著より。
そして、その一つの例として大学受験をとりあげていた。誰でも好きなことならがんばることができる。粘り強くできるという意味でもあった。好きな本なら何時間でも読んでしまう。
齋藤氏は、部活ならかなりハードなトレーニングも耐える持続力があったという。今度はそれを受験勉強で発揮すればいいだけのことだと思ったそうだ。それは必要だからという考えだから苦痛とは感じなかったそうだ。
後に「受験勉強が自分を作ってくれた」といっても過言ではないと語っている。大学院では一日十三時間も勉強し続けるうちに、自然と「粘れる」体質は氏の持ち味になったという。
身につく勉強法は、3つのポイントを踏まえていなければならないという。1.目的は何か。2、やり方は自分の気質に合っているか。3、「決め球」はあるか。受験でもこれを押さえている生徒はいい成績の伸びも良いらしい。

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具体的な「アクションプラン」を立てる。
「偉人たちのブレイクスルー勉強術」齋藤孝著より。
学びのヒントとして、ドラッカーの実例をあげていた。ドラッカーは95歳でも新しいテーマを見つけて勉強していたという。つねに勉強欲を失わない姿勢というのはすごい。
仕事以外では、毎年新しいテーマを見つけ、3カ月間かけて集中的に勉強していたのだ。また3年ごとのプロジェクトも立てていた。このように期限を区切って「アクションプラン」に沿って計画的に勉強を続けていたのだ。
具体的には、1、目標を設定する。2、期限を決める。3、実現に向けて具体的に調整する。そこでは、短期目標と長期目標をはっきりさせることもポイントだった。
また、目標は心の中で思うだけでなく、よく目にするところに書いておくことも大事なポイントだ。意識をいつも目標に向かってかきたてる工夫だった。

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ドラッカーは概念に名づけをする名人。
「偉人たちのブレイクスルー勉強術」齋藤孝著より。
ドラッカーをお手本にしたい部分は「ネーミング」のセンスだった。たとえば、ビジネスの世界に「マネジメント」という言葉を定着させていた。
そのほか、経営コンサルタント、目標管理、分権化、民営化、知識労働者などもドラッカーによって明示された概念であったのだ。
また「事業の目的とは顧客を作りだすこと」というのはドラッカーの有名な言葉だった。これが本質を突いたことで、新しい定義を発見する達人でもあった。単に利益だけではなかった。エネルギー循環が含まれていたからだ。
齋藤氏はネーミングを考えることは、概念を的確に把握するコツを身につける勉強になるという。それはある意味、ものごとのタイトルを考えることとも似ていそうだ。