魅力的な不良はどこか憎めない要素も大切だ。

「男の品格」川北義則著より。
魅力的な不良はどこか憎めない要素も大切だ。

まずは魅力的な不良という言葉自体が気にかかる。どんな人かと興味深いが、数人の例があった。岡本太郎、宇崎竜童、立川談志北方謙三新庄剛志仰木彬北大路魯山人などだった。あくまである雑誌でのアンケートで集計したものを抜粋していたのだ。
ここにある名前の誰もが個性が強いことはわかる。しかも人気者だった。画家の岡本太郎さんは権威をものともしないエネルギッシュな個性が魅力的だったという。不良っぽいが憎めないキャラクターの代表だろう。
誰もがそんな人になりたいと思ってもなかなかなれるものではない。やはり生まれや育ちや性格が左右するのだろう。雑誌に掲載された「不良であること七箇条」がここにあった。
1、自由でヤンチャで無頼なる者。2、文化的要素をもつ物。3、お洒落で我がスタイルを持っている。4、色香を持ち女にうっとりもされる。5、「破滅性」をはらんでいる。6、「少年っぽさ」を持ち続けている。7、都会的で優しさを持ち合わせている。
かなりハードルが高いことがうかがえる。そう考えると、はじめにアンケートの結果として出てきたメンバーはそんな感じもするな。

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人間の脳は好奇心を持ち続けることで活性化される。
「男の品格」川北義則著より。
人間の一大特徴は好奇心を持つことだと筆者は語っている。人類はそれで進歩、発展してきたからだった。何にも関心がなくなったら、もう歳をとっている証拠かもしれない。
また感動することがなくなったら、面白くもない日々を過ごしているともいえそうだ。精神科医の斉藤茂太さんの言葉があった。長寿を保っている人の特徴は「心に余裕のある人々」だそうだ。
具体的には、人付き合いがうまい、友人が多い、前向きの姿勢を持っている。本業以外の趣味を持っている。好奇心が旺盛なこと。ストレスを恐れずむしろ楽しむこと。仕事を道楽と心得ること。ユーモアを忘れないこと。何事も後悔しないこと、などだった。
実に参考になることばかりだ。そのためにどうしたらいいかをSTRESSの6文字で表現していた。S・・スポーツ。T・・トラベル。R・・レクリエーション。E・・イート(食べることを楽しむ)。S・・スリープ(よく眠る)。S・・スマイル(笑う患者ほど治りが早い)。実にうまくアルファベットを見つけたものだ。
遊び心を忘れないことが、老化防止につながるなら、これはアンチエイジングにも役に立つということらしい。