不安や不満や迷いというのは相対的な問題です。

「スピード情報術」中谷彰宏著より。

不安や不満や迷いというのは相対的な問題です。
たとえば目標が低い人は現状で満足するので、不安はないという。なるほどそういう考え方もあったのかと気づかされる。
逆に一番不安を持つのは、志が高い人だったのだ。そういう人は何かにチャレンジして、チャンスをつかもうとしているから、それなりに不安も発生してくるのだろう。
はじめからやる気も起こさずにいれば、余計な競争をしなくてもいいし、なんの準備も必要なくなるからストレスも感じなくて済みそうだ。
ものは考え方ひとつで精神の持ち方も変わってくる。ここでは、自信を持って、不安を持とうと述べられていた。それは成長するためでもあったのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

安いものではなく、値打ちのあるものが売れる。
「スピード情報術」中谷彰宏著より。
すでに、安ければ売れるという時代ではなくなったのだ。安いのはそれなりに理由があるということだろう。
たとえば、ユニクロの1900円のフリースがよく売れたのは、安いからというより、「1900円でこの価値のある商品」だったからということになる。
高ければ、きっといい商品に違いないというのも、幻想である場合が多い。高くても必ずしも満足できるとは限らない。
大事なのは価格より価値だったのだ。高い商品ではなく、高い価値のものが売れるということだった。まら売り手なら、どうしてこの価格が設定されているかをきちんと説明できれば、納得してもらえうのだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本当のサービスはマニュアルを超えたところにある。
「スピード情報術」中谷彰宏著より。
知らないうちにいろいろな便利な機械が増えてきた。しかし、それをすべて使いこなすのは歳をとるほど億劫になってしまうものだ。
やってみれば、意外に簡単なものでも、初めての機械を操作するのは、面倒なものだ。今まで外の機械で撮った写真の印刷をしたことがなかった。
だから、説明を読むのも億劫だったのだ。そこでお店に人に教えてもらいながらやってみると、意外に簡単にできたのだ。親切でありがたかった。
便利な機械もそれを親切に教えてくれるというサービスがあって初めて有益な機械になるのだ。その機械があるだけではサービスとは言えないだろう。
ちょとした声かけや親切な教え方が本当のサービスとも言える。またそんなちょっとしことが、お客からすれば嬉しいと感じるものだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お金に代えられない何かをしてくれることが無償のサービス。
「スピード情報術」中谷彰宏著より。
これも、前日述べたこととも似ている。無償のサービスとおまけとは同じものではなかった。また値引きイコールサービスというものでもなかった。
やはりサービスは人の気持ちが通じた時だろう。それをしたことでどれだけ感動があったかを考えればわかりやすいのかもしれない。
今までどれだけ感動するサービスを受けただろうか。あまり思い出せないものだ。だからこそ工夫してやる価値があるとも言える。
また、こちらがサービスと思っていても、相手には別に当たり前のことと思われてしまうこともあるだろう。そんなサービスは始めから不要だったのかもしれない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
感動はすべてクレームと連動しています。
「スピード情報術」中谷彰宏著より。
要するにクレームが起こらないようにすれば、感動にもつながるということだろうか。かなり以前に夜、最寄駅からタクシーで帰ってきた時のことだ。
運転手は途中で当然曲がるだろうと思っていた角を曲がらずに進んでしまったのだ。おやっと思っていると、すいません間違えましたといって、メーターを下して途中で止めてくれて、進んでくれたのだ。
普通ならちょっとの遠回りぐらい、それで済ましてしまうかもしれないのだ。なかなか良心的な運転手もいるものだなと思った次第だ。
ちょっとしたクレームになるかもしれないが、それがサービスにもつながっているとも思えたのだ。不快な印象はまったく起こらなかった。
今まで当たり前だと思っているなかに、かなりひどいサービスになっていることもあるのだろう。疑問を感じない方がおかしいのだ。そんなところが、サービスのチャンスとも言えるのだ。
筆者は「最近感動をうけたことがないという人は、クレームを言ったこともない人です」と語っていた。それは真実かもしれないな。