経験値を高めるには、プラスのサイクルに入ること。

「突破力!」齋藤孝著より。
この本には、「走りながら考えろ」というサブタイトルもついていた。つまりこれは初めからアタマで考えて立ち止まってしまうことより、行動こそが大事だという意味でもありそうだ。
行動すれば、成功も失敗もあるが、それ自体が経験値として残るのだ。それが自信につながり、次の行動も起こしやすくなるということだった。
つまり、行動→経験→自信→行動・・・というサイクルに入ることができる。これがプラスのサイクルという意味だった。
ポイントは、物事をあまり複雑に考えず、シンプルに行動に移すことだそうだ。世の中の変化のスピードは速いから、行動しながら修正していくという姿勢が正しいのだろう。
この一冊の中では、いろいろなケースを取り上げて、あれこれ考える間に走りだすことの大切さを、アドバイスしている。

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何ごとにおいても、強い意志から発揮されるエネルギーが一番大事・・・
「突破力!」齋藤孝著より。
これは就職活動の際の面接などで必要なことだった。いかに相手にやる気を示せるかがポイントだろう。
誰でもエネルギーを発散しているような人を採りたいと思うはずだ。教科の実力以上に大事なのが、熱い気持ちを伝えることだろう。
本気度が強ければ、目も輝いてくるものだ。自分に自信があるほどそれは強いものとなるに違いない。
仕事でも上司の指示の前に行動を起こすことも必要だった。どうやってアピールできるかを考えることも前向きな姿勢だ。
ここでの、結論は「周りは本気度で評価する。言い切れる力が武器になる」だった。シンプルだが大事なことだろう。

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どんな仕事であれ、経験は“宝”なのだ。
「突破力!」齋藤孝著より。
そして、それを掘り起こすのは、誰でもなく自分自身だったのだ。ここでの、小タイトルは「どんな仕事にも、“宝”が埋もれている」となっていた。
社会人になって配属されても、希望の部署でない場合のほうがほとんどではないだろうか。また、たとえ希望の部署でも、こんねはずではなかったなどと思うだろう。なかなか夢と現実はかけ離れているものだ。
しかし夢を実現した人には、このミスマッチを上手に利用した人が多いという。意外につまらないと思える仕事も考えようによっては、経験するうちに自分らしくできることもある。
若いうちはとになく経験値を高めるように動くことが大事なようだ。いつか、そのうちのいくつかが後の仕事でも生かせるものだ。なかなかそれは若いうちには分からないものだ。

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経験のない思い込みは“毒”。
「突破力!」齋藤孝著より。
この言葉の後には、「経験に裏打ちされた思い込みは“薬”」と続いていた。これを見たとき、もしかしたら、この「薬」という字の草かんむりを取った「楽」でも通じそうな気がしたのだ。
つまり、経験があるからこそ、次の行動も楽にこなせるからだ。一度やってみたことなら、初めての時よりも、気分的にはかなり楽なはずだ。
ここで、一人の偉大な人を例に引用していた。それはプロ野球でホームランの大記録を打ち立てた王貞治さんだった。彼でさえ、シーズン前には今年は1本も打てないのではないか、と不安に駆られたそうだ。
いくら偉大な実績を残した人でさえ、最初から自信に満ちていたわけではなかった。経験を活かして徹底的なシミュレーションを繰り返して、不安を前向きな自信に変えたというのが、ポイントだった。
ある意味、うまく行ったことを思い込みにしてしまうということでもあった。それには、徹底的な練習が必要なのかもしれない。やる気の問題かも。