1つの大きなことより、10個の小さなことで、差がつく。

「かわいがられる人は、うまくいく」中谷彰宏著より。
ここには、一つのエピソードがあった。それはあるカレーショップチェーンの裏サービスで、無料でルーのおかわりができるサービスがあったことだ。
これは誰にでもしてくれるわけではなかった。お店の人の判断でそのサービスをしているということだった。つまりお店に気に入ってもらえた人だけが受けられるということだった。
だからといって、それを狙ってもうまくはいかないようだ。お客の側にもそれなりの気配りが必要だった。これはある意味エコヒイキされるということだった。
たった一つのことでエコヒイキはしてはもらえない。いくつもの工夫が必要だった。営業を仕事をするなら、やはりお得意様に気に入ってもらうためにはさまざまな工夫を重ねなければならないものだ。
どうやったら、かわいがってもらえるかは短期間では無理だろう。いろいろと手を変え、品を変えしてようやくつかめるものだ。そこには決してマニュアルはないだろう。

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値引きよりも、人とつながる。
「かわいがられる人は、うまくいく」中谷彰宏著より。
エコヒイキしてもらいたいと思えば、まず自分がエコヒイキすることだという。中谷氏はブルガリが好きだそうだ。
そのブランドが好きという以上に、そこの店員さんが気に入ったからだそうだ。そんなことはよくあるだろう。振り返れば、その店の販売員の態度やサービスで買うかどうかを決めることはあるものだ。
一度感じがいいと思えば、次もそこで、その人から買いたいと思うもの。中谷氏はそれ以来ブルガリのファンになったという。
だから、ミラノで現物を見て、買うのはやはりお気に入りの販売員からだという。値段だけなら現地の方が安い。しかし人間関係を続けるために日本で買うという。
やはり人とつながるためには、値段だけではないのだ。遠くのスーパーよりも近所のお店のほうが、気持ちよく買えるということもあるだろう。

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頼まれごとは、試されごと。
「かわいがられる人は、うまくいく」中谷彰宏著より。
この章のタイトルは、「小さな仕事を大切にする人は、大きな仕事を任される」となっていた。やはり、初めから大きなやりがいのある仕事など回ってこない。
新人の頃は、一見、単純な雑用をさせられるものだ。誰がやっても同じようなものだが、ここでの意気込みが、その後にも影響するようだ。
チャンスをつかめる人、エコヒイキしてもらえる人は、仕事を頼まれたときに、自分は試されているとわかるようだ。
チャンスを与えられたときに、いかに頑張れるかがその後に影響してくるのだった。つまらないと思える仕事も、快く引き受ける人は傍から見ても気持ちがいい。
ここの最後には「めんどくさい仕事を引き受けることで、チャンスが広がる」とあった。なるほどと思えた次第。

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工夫のできないものにどれだけ工夫を凝らせるか・・・
「かわいがられる人は、うまくいく」中谷彰宏著より。
仕事の9割はつまらないと思える仕事ばかりだという。その中でも、コピーとり、お茶くみ、電話番は会社の3大つまらない仕事だという。
実に面白いことに気づいたものだ。実際お茶くみなど今頃やっている会社があるのかと疑ってしまう。ほとんどが自販機対応ではないだろうか。
さて、上記3つのつまらない仕事でも、イキイキやる人はそれなりに評価されるようだ。やはりイヤイヤやっていれば、それは周囲にも伝わるだろう。マイナスに違いない。
コピーにしても、仕上がりで差がつくようだ。どうしたら枚数を減らせるかを考えたり、きれいに印刷が仕上がった人の勝ちになるだろう。
仕事のほとんどは、一見工夫ができないものに見えるが、そこでどれだけ工夫できるかで差がつくようだ。

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エコヒイキは決して悪い言葉ではない。
「かわいがられる人は、うまくいく」中谷彰宏著より。
むしろ特別扱いのチャンスを掴むと考えれば、むしろ積極的に考えるべきなのだろう。まったくネガティブな感情を持つ必要もなかった。
美人だから、偉いから、有名人だからエコヒイキされると考えるのも単純すぎるようだ。むしろ、その人がどういう工夫をしているかは外からは見えないものだ。
美人は感じが悪いと、もっと感じが悪くなるようだ。そうならないために細かい気配りをする必要も出てくるという。それなりに注目される人は、逆に大変かもしれない。
やっかみを乗り越えるくらい、聞くばりをしなければならないのだ。
お得意様に気に入ってもらえなければ、仕事もうまくいくわけはない。営業マンは常にどうしたら、そのお得先に少しでも他者よりエコヒイキしてもらう努力をする必要があるのだ。