イデアって「見つけるもの」・・・
「相鉄瓦版」2015.3月号より。
この号の特集は「継続は偉大なり」となっていた。ここには、長期連載、老舗、長寿番組の3つの継続について触れられていた。そのまずトップバッターが漫画家の植田まさしさんの「1万回超〜長期連載の秘訣」となっていた。
読売新聞掲載の4コマ漫画「コボちゃん」の連載が30年以上にわたり、その回数が11600回を超えたとあった。そのほか、「かりあげクン」「フリテンくん」も30年以上も連載を継続しているのだ。
毎回異なるネタを考えると、これは実に驚くべきことでもある。しかも、なんでもいいわけではなかった。広く一般に受け入れられることが条件でもあったのだ。
もともと自分が考えたアイデアをカタチにするような仕事に就きたいと思っていたそうだ。アイデアはしばしば浮かぶとか湧く考えてしまうが、氏にとってはむしろアイデアのもとをいかに見つけるかが重要だという。
その方法は、ノートに何かを描くとか、インターネットである事柄を調べながら、アイデアを見つけるという。少しでも心に引っ掛かることがあれあば、きちんと考え抜くということだった。そうすれば、4コマ漫画のネタが枯渇することがないという。


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伝統だけにとらわれない自由な考えで仕事を楽しんでほしい・・・
「相鉄瓦版」2015.3月号より。
こう語っているのは、「180年余〜老舗建設会社の意気」と題して書かれている6代目社長の天野さんだった。日本には創業から100年以上の歴史を持つ企業が数万社もあるという。
中でも寺社建築会社は世界一の歴史を持つそうだ。この会社も創業が天保5年(1834年)という。しばしば、伝統的な工法はマニュアルのように考えてしまいがちだというが、決してそうではなかったのだ。
むしろ臨機応変に工夫を重ねるということが、先人たちの仕事からわかるそうだ。大事なのはマニュアルではなく、生きた技術として学ぶことだった。
初代が残した彫刻などを見ると、そこにはただ真剣に仕事に取り組むだけでなく、心を躍らせながら手を動かしていら様子もうかがえるという。その辺が素晴らしい継続をするにはポイントのようだ。


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「おいしそう」に加え「作りたい」と思っていただける料理を紹介する。
「相鉄瓦版」2015.3月号より。
ここでは、「50年超〜長寿料理番組の裏側」というタイトルで「キユーピー3分クッキング」が取り上げられ、この番組のプロデューサーとディレクターの二人の女性によって語られていた。
まずは、3分という長さは長すぎず、短すぎずちょうどいいと思われる。それは番組が始まったころの正味の時間で、今では正味は7分間に伸びていた。
3分という時間を残したのは、家庭で手軽に作れる料理という意味合いがあるからだった。3分といって思い出すのは、インスタントラーメンだった。お湯を注いでから待つ時間だ。これなら待てる。
放映時間は7分と短いが、その準備はかなりの時間をかけていた。スタッフによる会議、テキストブックの制作、一度先に先生に料理を作ってもらう、収録用の台本を書くなどだ。
また、収録は1週間分(6日)を1日でまとめて撮影していた。料理の材料は4人分を1セットとして、予備も含めて6〜8セット用意していた。つまり24〜32人分を6日分ということになる。驚くべき量だ。
この番組を通して、家庭料理の普及を第一に考えているようだ。簡単に作れてちゃんとおいしい料理をこれからも紹介していくという。見たら作りたくなる料理ってすごいと思えるな。