後始末で、仕事を仕上げる。

『お金持ちは、払う時に「ありがとう」と言う』中谷彰宏著より。

仕事で、後始末をきちんとできる人は金運もあがるという。やはりふだんからきちんとしている人は、すべてに通じるのだろう。
別の言葉では、とどめを刺すという。金運のない人は、そのとどめを刺し忘れている人だそうだ。一つがうまくいっても、次が続かなくなるからだった。
とどめを刺すことで、その次にうまくいくようだ。不器用な人ほどきちんととどめを刺せるともいう。器用な人はとどめを刺せずに最後でしくじってしまうらしい。
趣味があれば、きちんと最後までやっているかどうかが分かれ目だった。上達するのもそれができる人のようだ。すべては金運につながっていたのだ。

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「お金に興味がない」と言う人が、お金で苦労する。
『お金持ちは、払う時に「ありがとう」と言う』中谷彰宏著より。
本当にお金に興味がない人がいるものだろうか、と思ってしまう。お金自体よりも、どうやって稼ぐかに関心が薄いのかもしれない。
ここには、経済力とは、お金持ちになることではなく、お金で苦労しないための力ということ、とあった。なかなか深い言葉だ。
贅沢ができなくても、苦労しないだけのお金があれば十分だということだろう。お金で人に迷惑をかけない程度があればいいのかもしれない。また贅沢の尺度も、人によって大きく異なっていることだろう。
お金の話をすることはみっともないことではなかった。そう思っている人ほど詐欺にかかってしまうらしい。お金については学校では教えてくれないから、自分で勉強するしかなかったのだ。

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知識があると、お金になる。
『お金持ちは、払う時に「ありがとう」と言う』中谷彰宏著より。
ここでのタイトルは“勉強したことがお金になると、ヤル気が出る!とあった。まさにそれは言えるだろう。お金の知識があればそれだけ強いとも言える。だまされたり、お金を失うリスクが回避できるからでもあった。
たとえば、ある程度の所得があっても、よほどの知識がなければごまかすことはできない。むしろ税金をどうやって払うのかを知って、その通りにしたほうがよほど安心もできるだろう。
さて、タイトルのフレーズだが、徳島県上勝町で、懐石料理の飾り付けに使う葉っぱの妻ものを地域ぐるみで育てて、商売にしていることが述べられていた。
その葉っぱの知識ならお年寄りだった。おばあちゃんの知識が、京都の高級料亭でお金になったのだ。この様子はテレビでも何度も見たことがある。
パソコンを操作して売上げを確認するおばあちゃんたちの姿は実にイキイキしていた。若返るってこういうことだと分かる。好きなことで、こだわりをもつことが必要なようだ。


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クリエイティビティを生み出すおバカ。
「大人げない大人になれ」成毛真著より。
創造性は別にアートやエンターテイメントの世界に限るわけではない。むしろビジネスでこそ発揮すべきものかもしれない。いずれにしても新しい価値のあることを常に模索しつづけ、結果を出さねばすぐに行き詰まってしまうだろう。
やはりクリエイティビティは常日ごろから意識していないと、付加価値は創造できないだろう。そして、新しいことを生み出す源泉は「おバカ」であることでもあった。人と違った論理、表現、感覚が大事らしい。
どれだけおバカなことをたくさん考えられるかが、その後の結果にも影響するようだ。数が多いほど、なぜか大衆にも受け入れられるものが出てくるようだ。
筆者がクリエイティビティに溢れていると思う一人に藤巻幸夫氏がいたという。私も氏の著を読んだりテレビ番組で見たりして興味を持っていた。カリスマバイヤーとして有名だったが、数年前に若くして亡くなってしまったのは本当に残念だ。
彼は普通では思いつきもしない持論を平気で2時間も、筆者に語りかけてきたという。それはくだらない話だそうだが、そこまで熱を込めて語れるのはすごいことだ。藤巻さんは自分本来の感性に正直に生きる「おバカ」であったようだ。

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プロほどルーティンにはまりやすい。
「大人げない大人になれ」成毛真著より。
プロフェショナルという言葉には、アマチチュアよりもかなりいい響きがある。どんな世界でもプロはそれなりにその業界では尊敬されるだろう。
しかし、若いうちはむしろ、素人根性と言うものを大事にすべきだともいう。素人だからこそ、新鮮なものの見方ができたり、怖さがわからずに済むこともあるだろう。
プロの持つ経験や知識は大事なことだが、それゆえにその先の失敗まで予測できてしまうこともあるようだ。だからルーティンに陥りやすいとも言えるようだ。
素人は失敗して学べることもある。その経験から自分なりのノウハウもつかめるものだ。かつてノーべル化学賞を受賞した田中耕一さんは化学の専攻経験もなかった。専門家なら避けられるような失敗さえも、世界で認められるほどの結果を残すきっかけになったのだ。