聞いている時も、ニコニコする。

「もう一度会いたくなる人の話し方」中谷彰宏著より。
ここでは、「朝まで生テレビ!」という番組を引き合いに出していた。そこでは、テレビに映されるのは話している人よりもむしろ聞いている人だと言う。
話し手を移すのは冒頭の部分だけで、あとは聞いている人を延々撮っているのだった。そこでは、どれだけにこやかな表情でいるかが、その人のイメージになってしまうのだった。
テレビを見ている人は、話の中身よりもその表情を見ているようだ。クイズ番組なら、あの人はどれだけ正解したかよりも、笑顔がよかったというようなことが印象に残るらしい。
そういえば、私もテレビのクイズ番組を見たとき、間違った答えをしたにもかかわらず、かわいいと思ったことがある。やはり笑顔の印象は後まで残るものだ。それはテレビに限らないようだ。気をつけよう。

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小さい声でも、明るいことと本気であることが大切。
「もう一度会いたくなる人の話し方」中谷彰宏著より。
ここで引き合いに出していたのは、しばしばテレビに登場する松岡修造さんだった。真剣でしかも明るいという印象がある。人が言わないような自らの言葉で話すのも気持ちがいい。
たとえ、それが子どもであっても、相手の目を見て真剣に話している。誰が相手であっても、なんでこんなに真面目に話しかけることができるのだろうかと思ってしまう。
大事なのは、言葉づかいではなく、本気かどうかだったのだ。テレビ番組でも、よく子どもにテニスを教える時に、子どもが泣いてしまうくらい真剣にコーチをしている。
子どもに向かって「世界を目指すつもりがあるのか!」と目でにらめっこするくらいに近づけて話すらしい。なかなかこれほど本気でものを言える人っていないだろうな。

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コミュニケーションを増やすために、お金がある。
「もう一度会いたくなる人の話し方」中谷彰宏著より。
しばしば逆で、お金を増やすためにコミュニケーションがあると考えている人が多いらしい。あまりそこまで考えたことはなかったが、お金はコミュニケーションのために使いたいものだ。
たんに自分のためだけにお金を使っていても、人とのいい関係はできないだろう。むしろサービス精神が身についていることが大事だと思う。
先にお金のことを考えたら、楽しくできる仕事も味気なくなってしまうものだ。どうしたら人は喜んでもらえるかを先に考えて行動すると、自分も楽しくなってくる。
そう考えているとき、ちょっとしたお金のことなどすっかり忘れているものだ。それを継続していくことで、結果的にいいコミュニケーションが図れていたことが何度もあったものだ。

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その人のイメージは、声から生まれる。
「もう一度会いたくなる人の話し方」中谷彰宏著より。
本当の性格は暗くもないのに、声だけだと暗い感じを受ける人がいる。また話し方がボソボソしていると、暗いのではないだろうかとも思ってしまう。
逆にいつも明るく元気な声で話す人は、信頼がおけるとも思える。声だけでは本当のところはわからないが、場合によってはそのイメージで損をしたり得をしたりするものだ。
自分の声を録音したものを聞くと、ぞっとすることがしばしばだ。内容よりもむしろ、それだけで嫌になってしまう。やはりプロの声優さんは、いろいろな声を出せる人がいるものだといつも感心してしまう。
もし電話の向こうの声が素敵だと、きっとその人自身も素敵に違いないと思ってしまうものだ。声美人というのもある。それだけでもかなり得をしていることだろう。
どんな時でも、元気に聞こえる声は相手も元気にしてくれるものだ。まあ、生まれつきというのもあるが、ダメな場合は努力するしかないかな。
結局、もう一度会いたくなる人というのは、声のイメージもいい人ということになるようだ。声だけでも損をしないようにしたいものだな。