笑わせる門にはもっともっと福来る・・・

「笑わせる技術」中島孝志著より。
一般的には「笑う門には・・・」だが、むしろ笑わせるほうに福がくるというのも頷ける。もし営業職なら相手に笑いを与えられれば、その仕事もかなりうまくいくはずだ。
ここでは、「あんた、おもしろいねぇ」が最高のホメ言葉だとも書かれていた。セールスならアポを取るまでがかなり難しいものだ。
しかしそこにユーモアや相手を和ませる何かがあれば、コミュニケーションもうまくいく。むしろ大事なのは商談そのものよりも、雑談だとも言える。商談なら新入社員でもそこそこできる。
ウケるツボは5つあるという。「1、場が和むか。2、膝を乗り出してくるか。3、ウィットとユーモアに富み、なによりわかりやすいか。4、話に花が咲くか。5、心を動かされるか」だった。

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ビジネス人生というものはどれだけ「えこひいき」してもらえるかで決まる。
「笑わせる技術」中島孝志著より。
一般的には、「えこひいき」というのはあまりいいイメージではないものだ。しかし、仕事で成果を出すためにはそれは必要なことでもあった。
得意先からどれだけよく思われるかで、結果はまったく異なってしまうものだ。ある意味どれだけ競合より得意先にひいきにされるかが大事なことだ。
そこで、「おもしろい」という要素は成功をものにするためには、最強の武器だと筆者は語っていた。このおもしろいとは、お笑いという意味ではないと思った。
知らないことを知るということは、おもしろさにつながる要素だろう。また、サプライズや意外性もおもしろいともいえる。それをどれだけ多く持っているかが勝負の分かれ目とも言えそうだ。

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コミュニケーションのポイントは緊張しないこと。
「笑わせる技術」中島孝志著より。
どれほど面白いとおもった話でも緊張していたら、まったく面白く感じないだろう。無理して作ったような話は面白くもないものだ。
もっともお気楽に話せるのは、自分が体験しておもしろかったことだ。人の変わった体験話は興味があるものだ。それが笑いにつながらなくても、おもしろく感じられる。
へえ〜そんなことがあったんだ!というような感覚だろう。アメリカ社会では、ジョークは勝ち抜くための手段(武器!)そのものだと、ここには書かれていた。
そういえば、関西では子どもの頃からお笑いの感覚が優れているのか、街角のインタビューなどちょっとしたことでも、おばちゃんも子供もリアクションが速くて笑える。
テレビでそんな光景を何度も目にしたが、笑えると同時に感心してしまうものだ。やはり緊張していないからこそできるリアクションなのだろう。

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自慢話は周囲を白けさせてしまう。
「笑わせる技術」中島孝志著より。
おもしろい話の逆はつまらない話ということになるが、やはり聞いていて不快感を催したり退屈になることもある。その代表が自慢話だった。
人の自慢話ほど面白くないものはない、とは言っても無意識にしてしまっていたりするものだ。だからきをつけねばならない。話している本人は当然ながら気持ちがいいだろうが。
人間には嫉妬心があるからだった。自慢の要素は、地位やお金などの成功談、学歴、収入、家族の自慢、美貌、若さなどがあるようだ。
また持ち物(別荘や高級車、宝石、海外旅行など)人が簡単には手にできないようなものを、見せびらかしたりするのも自慢のネタの代表だろう。
だから何だ!と言いたくなるようなものは、たいてい不快感が増すものだ。まあ、したくてもできないもののヒガミでもあるが。

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いい考えを持ちたければ、肉体をコントロールしなければならない。
「憂鬱でなければ、仕事じゃない」見城徹藤田晋著より。
ここで言う、いい考えとは、つまり積極的で前向きな姿勢だと考えられる。逆にいえば体に不安があれば、消極的になってしまうとも言える。
見城氏はこの部分では表現を変えて似たようなことを述べていた。たとえば、「仕事のスポーツはシャドー・ボクシングである」とか「トレーニングをすると、心の中でファイティングポーズが取れる」などだった。
つまり、運動をしていないと、精神衛生にとても悪いと感じているからだった。実際に週六日スポーツジムで体を鍛えているという。
しかも、若い頃は仕事より毎日二時間のトレーニングを優先していたほどだというから、驚きだ。なにより継続しているというところがポイントだろうな。

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仕事の能率は、体力に直結している。
「憂鬱でなければ、仕事じゃない」見城徹藤田晋著より。
こう語るのは藤田氏だった。見城氏の話を聞いてから、藤田氏もそれまで週二回のジム通いを六回にしたという。両社とも多忙にもかかわらず、ジムに通うというのはすごい。
確かに運動はしなければ、体力は落ちてしまう。体力が落ちれば、疲れやすくもなり、次第に運動も億劫になってしまうというサイクルに陥ってしまう。
それに従って仕事への意欲も落ちるのは当然だろう。やはり体調管理は日々の生活の基本であることがうかがえる。
どんなことでも気力が大事なことだが、それを支えるものは体力、そのまえの健康でもあった。その前提には睡眠や食事、適度な休養も必要だと思いつく。

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ワインは、目一杯働いた男の血であると思う。
「憂鬱でなければ、仕事じゃない」見城徹藤田晋著より。
こう語っているのは見城氏だった。まるで、ワインメーカーの宣伝コピーのようだ。これも仕事に関連していた。
ここでの一行目には「仕事でも運動でも、自分を苦しめた後、自分に何か褒美を与えてやることは、やはり必要だ」ともあった。
氏の場合それは飯とワインだという。一日自分を苦しめた後に飲むワインの味は格別だと語っている。むしろ夜うまいワインを飲むために仕事をしているようだ。
実にわかりやすい。そして、毎晩、血を補給しているという。べつにワインに限らず、頑張った自分へのご褒美なら、その季節にあったうまい酒や欲しかったグッズを買うことでもありだ。
そういえば最近、自分へのご褒美をもらえるような仕事も運動もしていなかったことに気づく。簡単な継続で一区切りがついたときでもいいとするかな。