「今ね・・・」と。雑談からスーッと入って、まずその場に溶け込む。

「もう一度会いたくなる人の話し方」中谷彰宏著より。
こんな感じで話し始めるといいらしい。これをナチュラトークと中谷氏は言っていた。その達人が鶴瓶師匠だという。
そう言われれば、テレビを見ていても彼はどんなところにもスーッと入っていってしまう。実に親しみがあるあの笑顔で話しかけられたら、和んでしまいそうだ。
たとえば紹介もなしに、「今ね、ここのところにラーメン屋さんがあって・・・」と話し始めるようだ。かえって大げさな紹介よりもいい感じもする。
やや異なる例だが、犬の散歩ですれ違って話しかける時には、「名前なんていうの」と犬に聞くといいらしい。「信号待ちして偉いな」と犬に話しかけると飼い主も喜ぶという。
これは東京の人よりも大阪の人が得意なのだろう。ちょっとしたことが面白いものだと思った次第。

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「臨時に100万円入ったら名に使う」と聞かれたら・・・
「もう一度会いたくなる人の話し方」中谷彰宏著より。
そんな時にすぐさま頭に何が浮かぶのだろう。あまりそんなことは考えたこともなかった。実はそこですぐに自分なりの答えが具体的に出てくるものがやりたいことらしい。
一番つまらないのは、思い出せないからとりあえず貯金するというようなものだろう。100万円は大きくも小さくもない額だ。
自分に投資するというものを具体的に持っていればそれでも十分のだろう。資格の勉強をするなどもいいらしい。自分への投資はやりたいことの一種だと言う。
しかし、それまでにきちっとその予算を知ってしなければ漠然としている。やはり値段を知らないものは、好きなものでもやりたいものでもないようだ。
中谷氏は「ホームページ1つ見ない人は、お金があってもできない」という。それはそれほど関心がないということだろう。いくらをどう使うかが具体的に語れる人ほど説得力はある。

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やりたいことと予算は常に関連している。
「もう一度会いたくなる人の話し方」中谷彰宏著より。
(前日のつづき)
自分がやりたいことをやるためには、そのかかる費用を常に頭の中に置いておくことが必要だった。チャンスが来た時に、多ければ多いほどいいというのは、まったく具体的ではない。
やりたいこのことは、いったいいくらかかるのかは最低限把握してなければ、チャンスも生かせないということだろう。
だから、雑談でたまたま話が出てきた時も、すらすらと数字がでてくることが、その人が前からずっと調べてやりたいことだとわかる。
やりたいことが複数あれば、それごとにかかる費用をしっかりとつかんでおく必要があったのだ。また、意外にポイントになるのは、やりたいことをどのくらいの期間でやるかでもあった。

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カッコよくなるには、カッコいい人のマネをどんどんすること。
「もう一度会いたくなる人の話し方」中谷彰宏著より。
ただしこれは外見のことを言っているのではなかった。マネすべきは、枝葉ではなく見えない根っこの部分だった。
例があった、50代でTシャツの似合うおじさんがいたとする。話しているところもとてもカッコいい人らしい。それはTシャツがカッコいいわけではなかったのだ。
そのおじさんと同じTシャツを着てもカッコ良くなるわけではなった。おじさんは体を鍛えていた、と言ってもジムでやってはいなかった。週末に鎌倉にサーフィンをやりにいっていたのだ。
結果的にサーフィンで鍛えられた体だったのだ。そのときになじむのが着古したTシャツだったのだ。決してモテるためにやっていることでなかった。
ふだんからのライフスタイルがその人をカッコよく見せたのだ。話し方もその一部分になっているということなのだろう。