大事なことは「自分で決めた」ことを「自分で守る」こと。

「日本人は、こうすれば自信がもてる」齋藤孝著より。
ここでは、まずイチロー選手が小学校6年の時に書いた作文が引用されていた。「ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。
そのためには、中学、高校で全国大会へ出て、活躍しなければなりません。・・・」と始まっていた。その目標に向かって激しい練習の日々を送っていることが述べられていた。
実に具体的に目標があって、それに向かって努力している様子が書かれていた。斉藤氏は具体的な目標に向けた行動を積み重ねることで、自信をつけることができるという。
ポイントは人がつくった目標ではなく、自分のつくった目標を自分の責任で果たすことだった。人がつくったものだと言い訳をしやすくなってしまうからかもしれないな。

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「僕は不器用だから、人一倍練習してやっと追いつける」
「日本人は、こうすれば自信がもてる」齋藤孝著より。
このように考えていたのは、メジャーでも活躍した松井秀喜氏だった。彼は素直さを武器にして、成功した人物だと、齋藤氏は語っている。
小さい頃にお父さんが毛筆で「努力できることが才能である」という言葉を毎日部屋に貼って眺めていたという。もともと野球センスがあふれているというタイプではないと感じていたそうだ。
そして、両親からもらった丈夫で大きな体にとくに感謝していたのだ。どんなことも習得は人より遅かったという。そんな時に支えてくれた言葉が「努力できることが才能である」だったのだ。
好きなことだったら、誰に何と言われようと、素直に頑張れるはずだと、齋藤氏は述べていた。まずは、その好きなことを自覚するのがスタートだろうな。

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最下位の人間には、最下位の戦い方がある!
「日本人は、こうすれば自信がもてる」齋藤孝著より。
実に、インパクトがあるフレーズだと思った次第。こういっているのは漫画家の西原理恵子さんだった。
自身のことを本の中で語っていた。それによると、学校の成績は悪く、体は小さく運動も苦手だったという。そして、自分には何もないと思っていたそうだ。
しかも高校は退学になり、お父さんは死んでしまったという。たったひとつ頼みにしていた「絵」も、人から「うまいね」とほめらてたことは一回もなかったのだ。
さらに悪いことには、お母さんが再婚した相手は金銭感覚がめちゃくちゃで、博打にのめり込むような人だったという。退学になってしまったので、大検をとって大学受験をしようとしたその日に、お父さんが自殺という、自分ではどうしようもないことが次々と降りかかってきたそうだ。
普通ならもうこれでギブアップかもしれない。美術専門の予備校でも、成績はビリだったようだ。しかし、ここで客観的に考えたのは、トップになることではなく、絵を描いて食べていくことだという目標を持ったことだった。
最下位でもできることは何かと考えたのだ。自分には何かしらの才能があるという気持ちをもって、現実的な対応策を考えることが大事だったのだ。これもワザだと斉藤氏は指摘している。

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