長寿村には食べる「知恵」がある。

長寿村には食べる「知恵」がある。
「長寿村の100歳食」永山久夫著より。
この新書版の1冊は、地元の図書館でリサイクル資料(再活用図書)として、“ご自由にお持ちください”というコーナーに置かれていたものだった。たまたまその日何気なく図書館を訪れたら、その日だったのでついでに数冊いただいてきた次第。
さて、その知恵とは何だろう。長寿者の多い地域には共通した点があったのだ。それはその土地に古くから伝えられてきた「伝統食」が、今でも守られているということだった。
そして、日本人の長寿食の共通性は、ご飯、みそ汁、漬け物、納豆や豆腐といった大豆製品、魚、野菜、海藻、キノコを食材としていた。ほとんど肉類は出てこない。
郷土食こそが、その土地に住む人たちにとっては、何百年もかけて作り上げてきた長寿食だったのだ。それに対して、しばしば言われるグルメブームなどはほどんど長寿とは無縁に思われる。


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ビタミンCが不足すると、風邪をひきやすくなる・・・
「長寿村の100歳食」永山久夫著より。
時どき人に会うたびに、そんなことを耳にすることがある。やはりこれは事実らしい。それは体の免疫力が低下するためだったのだ。
そんなときには大根おろしはいいらしい。ビタミンCのほか、胃の調子を整えるジアスターゼがたっぷり含まれているからだった。またコラーゲンの生成にも欠かせないという。
長生きするためには、良質のタンパク質やカルシウム、亜鉛などのミネラル、ビタミン類をコンスタントにとる必要があるという。そこで小女子(コウナゴ)を大根おろしに添えると理想的らしい。

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生命のこもった旬のものを日常的に食べていれば・・・
「長寿村の100歳食」永山久夫著より。
確かに旬のものは何でもうまい。ここでは自然の力が食べた人の体の中に蓄積されると表現されていた。つまりそれが体にはいい影響を与えてくれるのだった。
そういえば、自宅から歩いていける距離は数軒、新鮮野菜・果物類の無人販売所がある。今日もそこでかんきつ類を購入してきて、ジャムを作ったばかりだった。しかも、値段が安いのがありがたい。
とにかく野菜は体にいいものだった。それは細胞のサビ止め効果の高いビタミンCやカロチン、ポリフェノールなどが豊富だからだった。
やや内容はそれるが、長寿村の方たちは、よく笑うという。明るく屈託がない。しかもよく歩くという。そうか、単に食べるだけではなく、体を積極的に動かすこともポイントのようだ。