ひとりで何かを勉強する場合に、特に必要なのは「情報力」です。

「独学の技術」東郷雄一著より。
確かに学校に通っているときは、教室で座っているだけで、さまざまな情報が与えられてした。得意とか不得意とかは別として、膨大な情報だったと思える。
学生時代はある意味、その後を生きるための知識を詰め込む期間だったかもしれない。もしそんな基礎知識を持つ機会を逃してしまったら、一生知らないままのことも多かったことだろう。
勉強に関しては、学生時代は受動的でもよかった。ところが、社会人になれば、ほとんど独学で勉強する以外に知識も情報量も増えることはない。
筆者はうまく勉強ができる人とは、うまく情報を集めてそれを活かすことのできる「情報力」のすぐれた人だという。まずは、どれだけ意欲があるかだろうな。

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知識・情報は記録しなくてはならない。
「独学の技術」東郷雄一著より。
学校時代は講義を記録するためノートをとったものだった。単に椅子に座って漫然と聴いていていも、聴きっぱなしでは内容はすぐに忘れてしまう。
本も年間、数十冊は読んでいるが、後になるとその内容を忘れてしまっているものだ。毎月のように映画を観るが、内容もそうだが、ほとんどの作品のタイトルさえ忘れている。
情報は、自分の目的に応じて加工するのがベストだという。自分なりに手を加えておくことが大事だったのだ。
そして、その情報を加工していく過程で、新しいアイデアが生まれるということだった。つまり、自分なりに深く考える時間を持つ必要があったのだ。

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勉強の仕上げは文章を書くことである。
「独学の技術」東郷雄一著より。
意外にシンプルなこのセンテンスは大事なことだと思った次第。いくら勉強をした気になっていても、それを自分の言葉で表現できなければ、本当に理解できたとな言えそうもない。
しっかり理解でき応用がきけばこそ、自分のものになったといえるのだ。単なる暗記ではないというところも大事だった。
本を読んだり、人の話を聞くことは誰でもできるだろうが、最後にそれらを自分の言葉で文章にして書いてみると、意外にわかってないことがある。
そこで、はじめて曖昧にしか理解していなことや、情報不足だったことを痛感するものだ。知ってるつもりでも、知らないことだらけだな。

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「教養・能力を高めるため」
「独学の技術」東郷雄一著より。
これは、総理府の行った「生涯教育に関する世論調査」で生涯教育を始めたきっかけの第一位の理由だった。なんと51.2パーセントもあったのだ。
そして、意外にも「趣味を豊かにするため」というものと合わせれば、全体の約7割が自分を磨くために勉強したいと思っているようだ。
理由は何でも、勉強したいと思う人がそんなにいるとは驚きだった。知らなかったことがわかるようになることは、楽しいものだ。
趣味でやっていることなら、なおさら勉強も苦痛に感じないのだろう。しかし、それが強制的にされるなら苦痛になってしまい続かないものだ。

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