強く頑丈な樹木を育てるには、風がかかせない。

「自分らしさをうまく生かして成功する法」ミック・ウクレヤ、ロバート・ローバー著齋藤孝訳。
上記のことは、壮大なガラス張りの建築物(実験装置)を作って行った結果わかったことだった。本来なら、風がないことは成長には利点に思えるがそうではなかったのだ。
つまり無風状態では、野生の状態で育った同じ種類の樹木のようにはしっかり育たなかった。樹木にはストレスや緊張がないと強く育たないことがわかったのだ。
まったく同様のことが人にも言えるようだ。苦労や失敗といったものが、人生を考えれば後になっていい経験だったこともわかる。
自分が苦労することで他人の痛みもわかってくるとも言える。そんな繰り返しで人も成長していくのだろう。自分でつくったストレスをうまく利用すれば逆にやりがいさえ感じられるものかも。

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人は繰り返すことで何かになる。
「自分らしさをうまく生かして成功する法」ミック・ウクレヤ、ロバート・ローバー著齋藤孝訳。
このあとには次のように続いていた。「つまり、すばらしいのは、行いではなく習慣だ」この言葉を残していたのは、アリストテレスだった。
たった一行のこのフレーズが印象に残った次第。第5章のタイトルは『いちばん確実で、実りも多い「人生設計」法』となっていた。
またサブタイトルには、“人生「これができるか、できないか」で結果に大差が!”ともあった。
まずは、人生を最良にするためには、計画をたてることが不可欠だという。自分が本当にやりたいことは何なのかを考えてやることだった。
そして、心から好きなことをしていれば、仕事だと感じなくて済むとも言う。変化を起こしたいと思えば、今すぐやることが必要だった。
何ごとも昨年の流行語のように「今でしょ」がポイントだった。今すぐに準備しなければ将来も何も変わらないことになってしまう。

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「変化を起こす秘訣は、一度に一歩ずつ進むことだ。これしかない」
「自分らしさをうまく生かして成功する法」ミック・ウクレヤ、ロバート・ローバー著齋藤孝訳。
上記のフレーズはマーク・トウェインの言葉だった。シンプルだが、変化はそうそう簡単には起こせないものだから、まずはその通り実行することが必要だろう。
しかも、いきなり大きな目標が達成できるとは限らないから、より小さいステップに分割することもポイントのようだ。そこで、道のりを快適にするために「SMARTな目標」の立て方を提案していた。
1.具体的であること。Specific・・・曖昧さのないはっきりしたものだった。
2.進捗状況がはかれるものであること。Measurable・・・測れなければ管理もできいない。
3.達成可能であること。Attainable・・・限界ぎりぎりの力を必要とする目標を立てる。
4.適切であること。Relevant・・・未来の実現像に役立つか。
5.期限があること。Time−bound・・・最終期限のない目標は夢であり、実現性がない。
目標はできるだけ絞ることも大事だった。そのためにどれだけ集中できるかがカギを握っているようだ。

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人は誰と一緒に食事をするかで決まる。
「自分らしさをうまく生かして成功する法」ミック・ウクレヤ、ロバート・ローバー著齋藤孝訳。
単に仕事ができるだけでは面白くもない。むしろその他時間でもどれだけ充実しているかが人生の価値ともいえるのではないだろうか。
生きていく上では人間関係は重要な問題だろう。ここには、次のような言葉もあった。「人生の質は、築こうとする人間関係の質に比例する」と。
つまりこれがフレーズにあげた意味だったのだろう。たしかに栄養価のあるものを適切に食べるのは必要なことだが、同時に適切な友人と付き合うことも同様に大切なことだった。
これはかなり意識してやらないとできないことに違いない。ただ待っているだけでは素敵な時間は過ごせないものだ。自分から企画することが大事なのだろう。

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