老獪さこそ、現代が求める知恵・・・
「60歳からの10年は自分力で生きる」野末陳平著より。
サブタイトルには、“夢もいっぱい、老獪な知恵もいっぱい、とあった。自分力などは今まで考えたこともなかった。それは自分の中に眠ったまま出番を待っている秘めたるパワーのことらしい。
そして、それは老獪な知恵の裏付けがあってこそ、フルに発揮されるそうだ。しかし、誰にも老獪さが足りないという。その言葉自体あまりいいイメージはない。野末氏はこの時代、まともな良識だけでは生きていけないという。
だからこそしたたかに強くたくましく、また楽しく生きるためには老獪な知恵が必要だと説く。だから、悪賢いというよりもむしろ、現代風のしたたかさ、時代の空気を読み人心をつかむオトナの知恵と受け取るべきだという。
定年後のキーワードは、中高年なりに老獪さに裏打ちされた自分力しかないと野末氏は断言していた。それはそれまでの氏の経験から言えることなのだろう。それで自分流の60代が過ごせればいいが。

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男がヒトリで過ごせる時間は、かなりの贅沢・・・
「60歳からの10年は自分力で生きる」野末陳平著より。
なるほど、そういう考え方もあるものだと思えた次第。ところが、実際はひとり遊びの知恵、ひとりで時間をつぶすノウハウがないことが多いらしい。
時間つぶしなど簡単そうで、なかなかそうはいかないものだった。大事なのは積極的に外出プランを考えひとりで遊べるクセをつけることだったのだ。
東京の新名所スポット探訪、図書館通い、美術館巡り、盛り場ぶらり・・・など外へ出ないと時代の空気がつかめないようだ。しかも、低料金またはタダで遊べる場所はマメに調べればいくらでもあるようだ。
だから、怠け者には遊びのネタの近寄ってこないのだった。最近毎月やっているのが、シニア料金での映画鑑賞だ。また近所を散歩して自然をカメラに納めてFBにアップすることだった。これからは外出の範囲を広げたいとも思っているが。

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定年後の仕事は、金よりも自分のノリがすべて・・・
「60歳からの10年は自分力で生きる」野末陳平著より。
確かにそうだとも思っている。金にならなくても、それが好きでやっていることならラッキーとも思える。今はだいたいそんな状態かもしれない。現役時代のやや延長に近い形でやっていられるからだった。
しかも、何より外出できるところがありがたい。時間も比較的緩やかで、自分の時間も持てている。もう、現役ではないのだから、できるだけ責任や拘束からは解放されたいと思っている。金をもらってもイヤな仕事なら続けられないだろう。
野末氏は、好きな道でいくつもの道で楽しみながら仕事をしている知人を紹介していた。その人の名刺には「海外旅行評論家、動物写真家、切手評論家、著述業」と刷り込まれているという。
60代でこれだけいろいろなことを仕事としてやっていられるのは、すごいことだ。仕事を楽しんでいるうちに、それぞれの道でプロになってしまったようだ。このように自分流の複線人生になったのは、やはり自分力があったからだった。世の中には実践している人もいるものだな〜〜