夢を実現する人は反射力がある。

「反射力」中谷彰宏著より。
サブタイトルは、“早く失敗してうまくいく人の習慣”となっていた。いきなり反射力と言っても、ふだんあまりなじみがない言葉だった。しかし、このサブタイトルでやや想像がついた。
中谷氏は「反射力」とは、言われたらすぐできることだという。頭で考えるより先に行動ができるという意味だった。伸びる新入社員は反射力があるようだ。きっと何でも「はい」といって行動できるからだろう。
たとえば、何かを調べてこい、と言われて、「え、どこで調べればいいんですか?」と言うようじゃダメらしい。それを調べることころからが仕事だったのだ。
スポーツを考えれば、いちいち考えているヒマはない。即座に身体が反応していなければ、勝つことはできない。
仕事も人に言われる前に自分から動かないと面白くもないものだ。運もそんなところから開けるのだろう。

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イデアというのは、くだらない意見の中にヒットするものが隠れている。
「反射力」中谷彰宏著より。
はじめからいいアイデアなどそうそう簡単に出るものではない。むしろ大事なのは、くだらない意見でもどんどん言える雰囲気を作ることがスタートのようだ。
できれば一番に手をあげて「アホなこと言ってるな」と言われるくらいでちょうどいいのかもしれない。そうすると、次の意見も出やすくなるのだ。
はじめから、完璧に近い意見を出そうとすると、あとが出にくくなってしまうようだ。だからこそ、初めはどんな意見でも叩き台になるような意見が必要だったのだ。
たとえば、旅行に行く前にどの辺を見ようかと考えるが、調べてみると意外に観光スポットから離れたところに面白そうなところが見つかるものだ。一つそんなところが見つかると、視点が変わって別の個所も見つけやすい。
ここでの結論は、「ます、くだらない企画を、3つ出す」だった。そう考えると、けっこう気楽にものごとは考えられそうだ。今日やるべきこと3つ考えてみるかな・・・

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プロとアマの違いは、すぐできるかどうかだ。
「反射力」中谷彰宏著より。
中谷氏は、反射力のない人は、最初から正しいやり方をしようとすると指摘していた。そうすると準備でぐずぐずしてしまい、なかなかすぐにはスタートできないものだ。
むしろ、反射的にやってしまい、その途中で修正していくというのもありなのだろう。つまり、結果的にいいものであればよしとすべきものと考えたい。
その一例として考えられるのがお礼状だ。ちゃんとしたものを書かねば、と思っているうちに面倒になってしまうものだ。むしろその時の勢いで書いてしまうべきものだろう。
一番いけないのが出遅れることだろう。あとでやろう、と思った瞬間にすっかり忘れてしまうことがほとんどだ。
プロの絵描きは、描くのが速いという。それはすでに、基本ができているというのもあるだろう。文章も完璧なものをはじめから書こうとするとなかなか始められないものだ。
ここでの結論は「すぐに試作品をつくる」となっていた。そんな気持ちが大事なのだろう。試作だと思えば、完成までにいろいろと試行錯誤ができそうだ。

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いかに人より早く失敗できるかが、反射力なのです。
「反射力」中谷彰宏著より。
もし、夢を実現したいと思えば、人より早く失敗することだともいう。それを繰り返すたびにノウハウが身についてくるからだった。
先ごろノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が本の中で語っていたことは、数年間は失敗の連続だったという。実験のための装置作りから始めていたのだ。それさえも素人からのスタートだった。だからこそ人にマネのできないノウハウが身についたようだ。
ベンチャーで起業して成功した人も若い頃に失敗を繰り返して、そこから学んだことがあるからこそ夢を実現できたのだろう。
トライもしなければ失敗もない。そこには成功もないとも言えるのだろう。ギャンブルでも相当な授業料を払わずに、その道のプロにはなれないだろうな。

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モチベーションに頼らず、自動化していく。
「反射力」中谷彰宏著より。
もし、何かをやる際に、モチベーションがあがらないからやらない、スタートしない、と考えていたら何ごともできなくなってしまう。
その度ごとに、何かでモチベーションを上げなければ、と考える方がしんどい気もする。むしろルーティーンでやったほうが、いちいち考えなくても物事は進むものだ。
ここではイチロー選手をとりあげていた。朝からカレーを食べ、午後1時半に球場に入って、準備運動をして、練習をすることを当たり前のように繰り返している。
やる気よりも先に、勝手にできてしまう仕組みを作っているからできることだった。これが反射力ともいえるものだった。
社員だったら、机の前に座ったらやることが自然とできるようになれば、けっこう楽なものだ。いくつかのルーティーンをもっていると効率もよさそうだ。
だからモチベーションンに頼らないことは大事なことでもあった。たとえば、このブログもいちいち何かあったら書いてみよう、などと考えていたら、決して10年も継続していない。
つまらないことだが、朝はブログ、夜はFBと決めていると何かを継続するのは、意外にできていると実感できるものだ。まあ、面白く気楽というのもあるだろうが。

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