「倍返し」が人付き合いの基本・・・

「他人(ひと)と違うことをしなければ生き残れない」岡野雅行著より。
岡野氏のところにはひっきりなしにお客さんが訪れるという。そして、いろいろなお土産を持ってくるようだ。
岡野氏はそれに対して、値段の倍返しを基本にしているようだった。なかなか出来ないことかもしれない。同等なものでもできればいいほうだろう。大切なのは金額よりむしろ気持ちが込められるかどうかだった。
商売がうまくいくかどうかはそこのところにかかっているようだ。ちょっとした気遣いはすべてに通じるのだろう。極端な例では、100円ショップでこんな面白いものがあった、と言って見せてあげるだけでもいいという。
こんなちょっとしたことを継続していけば、人と人のつながりを深めることに役立つのだとも語っている。やはりそれを実践してきた人の言葉は信頼できそうだ。

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夜中まで働ける「体内時計」を持っているか。
「他人(ひと)と違うことをしなければ生き残れない」岡野雅行著より。
ここには岡野氏の経験が語られていた。それは、若い頃朝から夕方まで父親の金型の仕事を手伝ったあと、自分で取ってきたプレスの仕事を、毎晩、夜中の二時、三時まだぶっ通しでやることができたと述懐している。
しかも、70歳を過ぎた今でもそのままの時間に起きているというのだ。自身でもそれは中毒だと思っているようだ。夜中の一時、二時までは絶対に寝られないのだ。またウトウトして起きると四時半か五時だという。
イデアは朝方にでるから、ゆっくりと寝たいと思っても寝られないらしい。しかも、仕事イコール遊びになっているから苦にならないともいう。だからちょっと前まではベッドや布団で寝たことがなくて、事務所で寝ていたという。
本当に驚きだ!しかも、読者に対して、そこまで仕事に打ち込める自信があるかい?と問うている。やはり一流のノウハウを身につけた人はやることが違うと思わせる。夜中まで働ける体内時計・・・凡人には無理だろうな。

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「能ある鷹は爪を隠すな!」
弘兼憲史のアツイ人生論」弘兼憲史著より。
本来のことわざは「・・・爪を隠す」で、素晴らしい能力や才能がある人は、それを見せびらかしたりしない、というものだった。
それに対して、弘兼は入社した時から漫画という能力を隠すことはなかったと語る。もちろん自分にどんな爪があるかを知っていなければならないが。
もしあるなら、会社のためにも自分のためにもそれをアピールすべきだという。確かに待っているだけでは自分のやりたい仕事にも就けないだろう。
誰も人のことは理解しようとは思わないものだ。自分のなかにある、「他人に誇れる部分」があるかどうか。そして、それを効果的かつ嫌味なく表現することが大事だったのだ。
目に見えないセールスポイントもあった。たとえば、人間関係の円滑化が得意、和み、癒しなども入るようだ。周りをホッとさせるような会話や行動ができればそれも入るようだ。

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体力に自信がつくと、物事をプラス思考に考えることができるようになる・・・
弘兼憲史のアツイ人生論」弘兼憲史著より。
すべてに優先して健康は最も大事な事柄だろう。仕事も日々の生活も健康が基本になっている。
またさらに、体力に自信がつけば、積極的にもなれるだろう。これは、むしろその逆を考えればわかりやすい。すぐに疲れてしまうような体力だと、仕事もやる気が起きないものだ。
気力、体力が充実していてはじめて、いい仕事ができるものだ。別に筋肉質である必要はないようだ。スリムで強靭な身体作りを目指すべきだった!
ところで、一流の役者は体もそれなりに鍛えているようだ。それは日々の節制と地味な鍛錬によって作り上げられるようだ。不健康なサラリーマンは多いらしい。気をつけねば。積極的に汗を流すことは必要なようだが・・・

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「弘法は筆を択べ!」
弘兼憲史のアツイ人生論」弘兼憲史著より。

これもことわざの逆説で、本来は「・・・択ばず」で、昔からよく知られているように、名人は道具の善し悪しなど問題にしないという意味だった。
でも、実際はそうでないことのほうが多そうだ。名人ほど自分にこだわった道具を身につけているのではないだろうか。スポーツマンなら、フォームを大事にしている。
また、試合で使用する道具にもこだわりがあって、自分だけにあったバットやブローブを作ってもらっている選手も多い。最高のパフォーマンスをするためにはそれなりの道具も必要だと思われる。
スポーツ選手の不調はフォームが崩れていることが原因になっていることが多い。そこで結果が出ない時には、常にチェックしているようだ。
サラリーマンだって同じだろう。成績が低迷すれば、それなりにチェックする必要が出てくる。弘兼氏は遊びにも仕事にも自分なりのフォームをどんどん持ち込むべきだというのが持論だ。
自分なりの創意工夫があればこそ、フォームが身につくとも言えそうだ。ここ一番という時の決め技があると仕事もしやすいだろうな・・・
野球の打者がバットにこだわるなら、サラリーマンはペンやノートやバッグにこだわってもいいのかもしれない。それによって、仕事をスムーズに進めることができるなら。