「未知の仕事」に、見積もりなんかあり得ない。

「他人(ひと)と違うことをしなければ生き残れない」岡野雅行著より。
「未知の仕事」に、見積もりなんかあり得ない。
商売をするには、何ごとも見積もりがつきものだ。お客の側からすれば、何か注文する時にはそれが基本になっている。
先月家の和室をリフォームしたが、数か所で見積もりをしてもらったものだ。それぞれ違っていたが、やはり信頼できそうなところに注文をした。
見積もりには金額だけでは判断できないものもある。その時の雰囲気や熱意信頼感などは当然入ってくる。出してくる資料などもその中に入るかもしれない。
岡野氏は見積もり依頼をされると、すぐに金の話になってしまうのが嫌だという。というのも、それまで誰もやったことがないから見積もりなどできないからだという。
それも依頼の仕方が問題なのだろう。作る側としては、見積りで金の話をする前に、まだ応えのないところに突き進んで、それでもやり抜くという意思を貫くことが大事だと感じているようだ。

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プロセスの失敗っていうのは「アヒルの水かき」みたいなもの。
「他人(ひと)と違うことをしなければ生き残れない」岡野雅行著より。
この本を手にしたのは、まずこの本のタイトルが気になったからだった。確かにサラリーマンの仕事だって、人と同じレベルでやってもそうそうトップになれるわけでもないからだ。
同じような仕事をしていたら、みんなどんぐりの背比べだろう。また、ここでのタイトルは、「失敗の連続こそ成功の種」となっていた。岡野氏は大きな成功をいくつもしているが、その陰ではたくさんの失敗も繰り返していたのだ。
技術を身につけることができたのも、数えきれないほどの失敗を繰り返したからだった。ここで失敗を2つに分けていた。一つは「プロセスの失敗」でもう一つは「結果の失敗」だった。
プロセスの失敗はたくさんあっても、結果の失敗はなかったという。というのは、プロセスの失敗はすべて自分の技術やノウハウになったからだった。
ヒルの水かきは水面下でバシャバシャやりながらも前に進んでいるからだった。短いが参考になる意見だ。

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一芸に徹して、ずば抜けている人は必ず成功する。
「他人(ひと)と違うことをしなければ生き残れない」岡野雅行著より。
このワンセンテンスを目にしたときに、すぐに連想したのは、野球の代走だった。試合でせっているときに、あと1点が欲しいというときに必ずのように出てくる選手がいるものだ。
走る職人だろう。もちろんプロ野球選手としても一流であることは確かだが、とくに走ることが専門的といわれるのだろう。
そして、その送られた選手によって得られた得点は価値が高い。その1点で勝敗を左右する場面はしばしばある。このように走塁という芸が抜群ならプロでも生き残れる。
サラリーマンは別にそれほどの特技がなくても生き残れる。しかし、抜群の成績を継続的におさめるためにはやはり特技が必要だろう。抜群の接客力があったり、サービス精神が誰よりもすごいなども入るはずだ。
もし、歌唱力が抜群の歌手なら、優れた作曲家や作詞家のつながりができて、名曲も生むことになるのだ。誰からも抜群だと認められるものを持っている人いるかな・・・