手は外に取りだした脳・・・

「なぜあの人は勉強が続くのか」中谷彰宏著より。
これだけでは何のことだかわからない。ここでは、何かを書く時に考えてから書こうと思っても忘れてしまうから、まずは考える前に書こうという意味だった。
イデアは書く前には浮かばなくても、書いているうちに浮かぶことはある。とりあえず、手を動かしてみることが大事なことだったのだ。
しかも、大事なことだけを書くのではなく、どうでもいいことから書いていくというアドバイスもしている。多作の筆者がいうのだから間違いなさそうだ。
そして、手を動かして書くことで自己との対話ができるともいう。書いているうちに偶然それまで思いつかなかったアイデアも浮かんでくることもある。だから、手は脳と考えていいのかもしれないな。

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インプットとアウトプットは、渦巻きになっている。
「なぜあの人は勉強が続くのか」中谷彰宏著より。
インプットというとすぐに情報を取り入れることと連想してしまう。しかし、それだけでは面白くもない。むしろ何かをアウトプットしてこそ面白さがわかる。
たとえば、人の書いたブログやフェイスブックの写真や記事を眺めていても、大して面白くもない。むしろ、自分から何かを発信することで交流もできる。
そして、まずアウトプットをすることが行動になって、次のインプットのきっかけにもなっている。人からそれなりの反応があれば、また継続したくなるものだ。
ということは、インプットとアウトプットは常に同時に存在しているのが普通だと考えてもいいのだろう。筆者は質問や反応は貴重なインプットといっているが、頷ける。

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勉強が、その人を自由にさせる。
「なぜあの人は勉強が続くのか」中谷彰宏著より。
子どもの頃や学生時代には、勉強はほとんど強制的にやらされるものだと感じていた。だからもますます勉強が嫌いになったものだった。
そのなかでも、好きな科目だけは比較的進んでできたものだった。大人になってからは、むしろ好きな勉強はできる。その勉強で自由になれるということだった。
たとえば、ある程度勉強して知識が増えればそれだけ身近なものを見ても楽しめる範囲が広がってくる。英会話を例にとれば分かりやすい。
たとえ簡単な英会話ができるだけでも、海外旅行でも使えるし、日本にいる外国人から話しかけられても対応できる。それは自由度が広まったということでもあるのだろう。
もっと自由になりたいとおもえば、それなりに勉強すればいいということだった。知らないければ、楽しめないことも多いことにも気づく。

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指示待ち族からの脱皮。
「定年力」多湖輝著より。
大人になっても、上司やお客さんからの指示や要求がないと仕事に取り掛かれないという人が増えているという。それにしても、命令や指示を待っているというのも疲れそうだ。
マニュアルがないと動けないというのも情けない。また同時にやる気の無さを感じさせる。定年になったら、そんなことから脱皮すべきだと多湖氏は言う。
そして、「定年力」とは、指示待ち族から脱却して、すべて自分で考え、自分で判断して行動するパワーのとだとも言っている。
確かに、そうできれば積極的に生きている感じもする。精神衛生上もよさそうだ。第二の人生を楽しむためにも自分から行動を起こしたいものだ。


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「知識」に勝る「知恵」を持つ。
「定年力」多湖輝著より。
知識はあればあるほどいろいろなことを楽しめる。知らないより知っているほうが何倍も人生は楽しいことも多いだろう。しかし、年をとったらそれ以上に知恵も大事なことだった。
ここに面白い例があった。それは草野球で、58歳の監督兼エースがいるチームのことだった。このピッチャーがいるチームは息子以上に年の違うチームをつぎつぎと破ってきたという。
若者には、体力ではかなわないだろうから、頭脳で勝ろうと対戦したらしい。それもまた違ったパワーでもあるのだ。駆け引き、状況判断の確かさは知恵の部分だった。
精神力や知恵の部分では若者のパワーに勝るものが発揮できるということだ。経験豊富だということは、それなりのパワーにもなっている。中高年とはいっても侮ることはできないかも。

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日常のなかに、ちょっとして変化を発見する。
「定年力」多湖輝著より。
マンネリやワンパターンな生活をつづけることは、頭を老化させる大きな原因につながるという。これは心理学者であった筆者がいうのだから間違いなさそうだ。
何かを見たり聞いたりして、「へえ!」「おや!」などと感じることがいいのだろう。違和感があれば、脳は活発化するようだ。
ということは、年をとったらできるだけワンパターンやマンネリの生活をやめたほうがいいようだ。むしろ頭が働く機会を持つべきだったのだ。
日常生活のなかで、少しだけでも変化をつけることを推奨している。たとえば、散歩もいつもと違うコースを歩くことで新たな発見もある。食事もたまには別の店に入るのもよかった。
新しい出会いや発見を楽しみたいと思う。本屋もその一つでもあった。そこには膨大な情報の宝庫でもあった。世の中で流行っているものも分かりやすい。身近な刺激も受けられる。