成果や利益は、つねに新しいアイディアや工夫によって生み出されるも

『「読む・書く・話す」を一瞬にしてモノにする技術』斉藤孝著より。
いずれにしても、“一瞬”でものごとをうまくやる方法はそうそう簡単には身につくはずはないだろう。しかし、まずはこのタイトルに魅かれて本を読んでしまった。
ここでの小タイトルは「記憶がなければ何も生まれない」となっていた。要するにある程度の情報が自分のなかになければ、新しい価値も生み出せないという意味だろう。
記憶とは言っても、自分のフィルターを通したものでなければならなかった。その記憶は利用できなければ意味がなかった。無から有を生じることは難しい。創造性にも記憶が大事なことだった。
ある情報も、自分の興味、関心、研究、嗜好などをくぐって自分なりの情報を生み出すことができるのだろう。自分だけの世界はそうしてできるとも言えそうだ。
新しい角度を見出したり、今までなかった組み合わせは、人間でなければできないことだtった。コンピュータや人工知能では無理だったのだ。

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ピピッときたら、“すかさず”メモを取る。
『「読む・書く・話す」を一瞬にしてモノにする技術』斉藤孝著より。
いくらその時いい情報だと思っても、そんなものは後になると思いだせないものだ。だから大事なのは、その場でいかに簡単にメモを取るかだった。新聞なら切り抜いたりマーキングすることだった。
別のページには「情報は一期一会」ともあった。出会った瞬間が勝負だった。この情報に出会うのは今日、この機会だけだという意識こそが大事だった。出会いの瞬間に「縁」をつくるともあった。
出会いの瞬間のエネルギーはその時が最高で、あとではその気にもならないものだ。情報にも熱がなければだめだった。
人の話している言葉を記憶できるのも、それなりの関心があるからだった。それもメモらなければ、シャボン玉のように消えてしまい。それではもったいない。

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興味の万有引力の法則。
『「読む・書く・話す」を一瞬にしてモノにする技術』斉藤孝著より。
短いがいったいなんだろうと、結構インパクトのある言葉だった。それは、キーワードがアンテナになって、あふれる情報の中から、自分にとって縁のあるもの、必要なものをひきよせるという意味だった。
まずは自分の中にキーワードを持っていることが始めだった。それには、関心、興味のあることをはっきり意識することだとアドバイスしている。
適切な情報キャッチのためには、興味関心の質量の高いものほど引力は強いともいうが、これはわかりやすい表現だ。
斉藤氏なら当然ながら教育だ大事なキーワードの一つだった。それがあるからこそ、テレビでのある人の言葉が記憶にも残ったという。ぼんやりとテレビを見ていても気がつくことができるそうだ。
ふだんのくらしの中でも、キーワードのアンテナを立てると、キーワードはどんどん増えていくそうだ。個人的には最近なら、FBに関心を持ったら、写真、植物、食べ物、昆虫、鳥などが思い浮かぶ。

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“すぐに思い出せる”形で保存する。
『「読む・書く・話す」を一瞬にしてモノにする技術』斉藤孝著より。
ここでは、忘れにくく、思い出しやすい情報収集のコツについて述べられていた。それには、出会った瞬間にひと手間かけておくことだった。
料理でいえば、仕込みを終えてからしまっておくというイメージだった。買ってきた食材をそのまま冷蔵庫に入れておくと、そのままで忘れてしまうこともあるのだ。
缶詰などのセットも、箱から出さないと消費期限が過ぎていたり、ぎりぎりの場合もある。魚ならさばいて塩を振っておく、野菜なら泥を落として不要な部分は切り落としておけば、あとで料理をするときも時間がかからない。
情報もまったく同じだという。あとで思い出せるようメモを取ることだった。言葉プラスアルファがあればよかったのだ。そのことで、情報再生力は圧倒的に高くなるそうだ。

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創造性とは・・・実際はすでにあるものの新しい組み合わせから、新たな組み合わせを生み出していくこと。
『「読む・書く・話す」を一瞬にしてモノにする技術』斉藤孝著より。
上記のフレーズの「・・・」の部分には「それまでなかったものを作り出すことだと思い込まれているようだが」とあった。
ある意味、すでに自分の頭の中にある情報どうしを組み合わせて、整理編集していくことで新しい価値が生まれるという意味だった。クリエイティブな思いつきは、たいていそんな作業の時にふっと生まれてくるものらしい。
記憶に残すには、その日のうちに二人にしゃべるのもいいようだ。実際はできるかどうかわからないが。また、人に話しているときに、ふと新しい考えが浮かぶこともあるな。
情報を身につけるには、脳に気になること、(=フック)をできるだけ多くおいておくのがいいようだ。芋づる式に価値ある情報が増えればいいが・・・
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