楽しいと思えることを優先した人生設計を立てる・・

「定年力」多湖輝著より。
歳をとっても遊んでいる人はいるものだ。そんな人たちは、暇ができたから遊ぶというより、先に遊びの計画を立てて、それにそって仕事を進めいているのだった。
外から見てあの人はきっと忙しい、と思えるような人でもしっかりと遊ぶ時間を確保しているものだ。有名なのは、大前研一氏で、毎年念頭にその一年の遊びのスケジュールを決めてしまうという。
これは人生設計を立てるときにも言えるらしい。筆者は、定年力の栄養源として挙げているのは、「おいしいもの」「楽しいこと」に増して即効性のあるのが「笑い」だそうだ。
笑門来福ということを実践したほうがよさそうだ。常にものごとの明るい面、プラス面を見出すということだった。このごとを肯定的に考える習慣はいいものだろうな。

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定年は、人生のゴールではなく、次の人生のスタート・・・
「定年力」多湖輝著より。
これは、意識している必要がありそうだ。つまり、それまでの人生は、新しい人生のための準備期間だったと考えれば納得がいく。
その新しい人生とは、さまざまなしがらみから解放された自分のための人生だと言う意味だった。ある意味人生の本番とも考えられていた。
「定年力」とは、自分のための人生を築くことができる「力」のことを意味しているという。アメリカでは一般的に定年のことを「ハッピーリタイアメント」というらしい。
ハッピーであってこそ、定年だということをもっと実感すべきなのだろう。リタイア後ほこういうことを楽しみたいとしっかり決めておくのが賢明なのだろう。

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遊ぶために働き、働くために遊ぶ。
「定年力」多湖輝著より。
ふだんなかなか、こんなことを意識しているわけではないが、時には思いだしたいものだ。楽しいことを十分楽しんでこそ、仕事もはかどるという考え方だった。
自然体で生きることは、定年からの生活の楽しさの一つと言えた。自分の意志で、自由にスケジュールを立てられるのがいい点だろう。
つらいこと、いらなことは断って、そんかわり「ここだけは」と思えることは頑張ってやるという柔軟な生き方もあるという。
頑張ったり、背伸びをしたり、無理をする必要はないともいう。一度きりの人生だからそこ、時には発想の転換をして、冒険してみるというのもありらしい。
何か新しいことを始めるのに、年齢は関係ないという発想も大事にしたいものだ。生きがいはそんなところから生まれるのかもしれない。

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六割でも「たいへんよい」という発想。
「定年力」多湖輝著より。
多湖氏がアメリカ人の発想で感心することを挙げていた。それは80%できたことに対して「最良」という言葉を使うことだった。そして、60%なら「たいへんよい」ということだった。
アメリカ人にとって「だめだ」「大変悪い」というのは、最悪の状態だけだった。つまり、どんなに悪い状態でも、なるべくいい点に目を向けるということのようだ。
日本人の場合は、うまくいっていても逆に悪いほうに目がいってしまう傾向があるらしい。80%なら、まあまあで、60%ならもう大変だと思ってしまう。
うまくいくと言う場合は100%だという固まった考え方はもうしない方が賢明かもしれないな。
「定年力」を衰えさせないために、意識して使わないようにしてほしい言葉を提案していた。それらは「もう(年だからできない)」「「どうせ・・・」「しょせん・・・」というような否定的な言葉だった。むしろ肯定的なことばに返還すべきだったのだ。

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