苦しそうな顔で書いたら、いい文章にはならない。

「あたなを成功に導く表情力」中谷彰宏著より。
筆者がパソコンで原稿を書く時は、まわりの人にはピアノを弾いているみたいだと追われるそうだ。これは面白い。つまり苦しそうな感じで書いていないということだった。
原稿だけでなく企画書、資料をまとめるときも苦しそうな顔をしていたらいいものはできないとも言う。苦しんで書いた文章は読みにくいのかもしれない。
中谷氏は文章を書く人にアドバイスをしていた。それは、力を抜いて書くことだった。言葉では簡単だが、できそうでできないことだろう。
カッコつけようとすればするほど、読みにくくなるのだろう。別の表現もあった。それはウェイトトレーニングで、苦しそうな顔をするときは効果が出ないとも言う。
やはり何ごとも楽しげに淡々とやったほうが、効果がでるようだ。重さを重くするより、軽くして楽しい顔でトレーニングはやったほうがいいらしい。


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料理を味わうことは、表情を味わうこと。
「あたなを成功に導く表情力」中谷彰宏著より。

ここでの小タイトルは“おいしそうな表情でつくると、料理はおいしくなる”だった。なるほど、楽しんで作った料理はじっくりと味わいたいとも思う。
別のページでは、「最も力を発揮している人は、冷静な顔をしている」ともあった。歯を食いしばってやっていると、一生懸命やっているようだが、それではあまり力が出ていないのだ。
つまり料理なら美味しくできないということかもしれない。もし、オープンキッチンで、厨房で楽しく作っている人なら料理もおいしそうに見える。雰囲気がいきいきしていると美味しいものはより美味しく味わえる。
また、お酒をまったく飲まない人から、義務的についでもらってもうまいとは感じないものだ。やはり、お酒を楽しく呑んでいる人から注いでもらったほうが美味しいものだ。

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顔は親の責任かもしれないが、表情は自分の責任・・・
「あたなを成功に導く表情力」中谷彰宏著より。
短いけれどなるほど、と頷かされる。しかも表情は自分で学習するものだという。つまりトレーニングしながら身につけるものらしい。
顔では逆転できないかもしれないが、表情では逆転できるようだ。確かにいくら顔がよくても、表情が暗かったり、反応が鈍かったり、落ち着きがなければ好感は持てない。
筆者の経験から、成功した人は、確実に表情力を持っているという。感じがいいな、と思う人は表情力も豊かな感じがするものだ。
また表情は、その時の体調、心のバランスを示すメーターだという。そして、そのメーターがズレてしまうと、体も心もバランスを失ってしまうらしい。気をつけねばな。

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表情力のない人は、ムッとした顔を立て直せない。
「あたなを成功に導く表情力」中谷彰宏著より。
誰にでもムッとすることはあるはずだが、それをすぐに立て直せる人には表情力があるといえるらしい。表情力とは、表情をコントロールできる力のことだった。
単に表情に力があることではなかった。要するに意識的に表情を動かせることだった。だから、ムッとした表情を動かせないとそれが逆流して、なおムッとしてしまう。
キレる人には表情力がないという。自分の表情を感じる力を持つことが大事なことのようだ。意識の問題だろうな。
あまり緊張したり動揺したりすると、表情が硬くなってしまう。するとますます誤解を招くこともありえる。嬉しいのにそれが伝わらないと損をすることになってしまいそうだな。