習慣づけるということが、頭の働きを高めるためにはいい。

『「人生」という時間の過ごし方』板坂元著より。
ここでの小タイトルは「自由業よりサラリーマンのほうが自分の時間を作れる」となっていた。しばしば自由業は不自由業だともいわれる。
時間の設定はすべて自分が管理しなければならないというのも大変そうだ。サラリーマンの場合は勤務時間の制約を受けるが、それさえきちんとやれば自分の時間もひねり出せる。
もともと人間は怠け癖というのがあるらしい。だから会社の仕事が終わってからなら自分の時間も持てて本を読んだり趣味や書きものもすることもできる。
つまり一つの行動を習慣づけることができるのだ。それが頭の働きにはいいらしい。一旦習慣づけてしまえば、それをすることが苦にならなくなるからだった。
ラソンをする人にはランナーズ・ハイというのがあって、それとも似ているらしい。走ることによって脳内麻薬といわれる物質が蓄積するからのようだ。書くことも似たようなことがあると、筆者は述べている。それはライターズ・ハイの状態らしい。これは面白い気づきでもあるな。

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集中するためには、自分が好きな仕事を選んですればいい。
『「人生」という時間の過ごし方』板坂元著より。
前日触れたライターズ・ハイの状態は、要するに集中力の問題らしい。夢中になっていれば、時間が過ぎるのも早い。その時は疲れさえも感じないものだ。
どうしたら集中力を持続させられるかといえば、自分の好きなことをやっているからだった。面倒なことや気の進まない仕事をしている時は、時間も長く感じられより疲れる。
好きなことなら能率よく速くできるというのも事実だろう。熱中できる仕事につけた人は、そえだけで幸せともいえる。
しかし、初めから自分の好きな仕事ができる人などそうそういないだろう。それが可能な人はよほど運がいい人とも言えそうだ。むしろやっている仕事に自分なりの工夫ができればベストではないだろうか。

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データと発想というものは、切っても切れない関係にある。
『「人生」という時間の過ごし方』板坂元著より。
板坂氏は、ものを考えるには、データや情報という材料を集めることが必要だと述べていた。つまり、なにもないところから発想すること自体かなり難しいからだった。
どんなアイデアも過去のさまざまな情報があって初めて新しい考えが浮かんでくるものだった。情報収集はかなり時間もかかる。逆に簡単に集まるような情報ではあまり価値がないともいえるのだろう。
人が思いつかないようなアイデアはやはり、それなりに幅広く情報を集め、また深く考えた結果だろう。インプットした量に比べてアウトプットできるものはほんの一部だけのことが多い。
情報は考え、表現するための材料だというのが板坂氏の考えだった。何ごとも無から有を生じさせることは難しそうだ。人との会話も情報と考えれば、それが刺激となって忘れていたアイデアが思い浮かぶこともある。

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さまざまな方法で、常に生活に刺激を与えていくこと。
『「人生」という時間の過ごし方』板坂元著より。
つまりこれが、人生を充実した時間にするためには必要だと述べていた。誰もが充実した人生を過ごしたいと思っているが、その方法は意外にも簡単そうにも思える。
別の表現でいえば、マンネリ化しないように、いつも好奇心を持って、生活に変化を与えて日々を過ごせればその可能性も高いと言えそうだ。
小さなことでは、腕時計を変えてみたり、着る洋服を変えてもちょっとした変化となるようだ。どうやって気分転換を図れるか考えるといいのだろう。
食器やグラスを変えてみる、というよう些細なことでも精神的にはかなりリフレッシュできるらしい。それよりやや大きな変化なら部屋の模様替えも考えられる。