仕事というのは人間にとって“必要悪”・・・

『「人生」という時間の過ごし方』板坂元著より。
筆者の板坂氏はそう思っているらしい。もし、仕事をまったくする必要がなければ、誰も仕事などしないからだった。
人生で一番大事なのは、そうした苦痛を味わうより、楽しむことであり、遊ぶことだと断言していた。なんだか大学の教授にそう言われると、もっと遊ばねばとも思ってしまう。
遊ぶとは、ただだらだらと時間を過ごすことではないのだろう。ある程度目的を持って計画的に有意義に時間を過ごすことだろう。
日本人の場合、仕事は良いことで遊ぶことは悪いと考えがちらしい。むしろ短く効率的に仕事をこなして、浮かした時間で自分の楽しみを満喫できれば理想的なのだろう。
自分のためにつかえる自由時間をできるだけ多く持ちたいものだ。まあ、休息する時間があるから、また仕事をしようという気にもなるのだろう。
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旅行も足の向くまま気の向くままというのが望ましい。
『「人生」という時間の過ごし方』板坂元著より。
もし、そんな旅ができたら最高だとうとも思える。いざ、旅行に出かけようとなったら、かなりの準備も必要になる。それが億劫で、安いパック旅行のお世話になったこともある。
しかし、最も印象に残っているのは、若い頃の一人旅だった。その頃は自分で適当に計画を立てて、あとは足の向くまま気の向くままの旅行ができていた。
最も身近にできれるのが、普段の通勤でひと駅前で降りて歩いてみるとさまざまな新しい発見があるという。それは容易に想像できる。こんなことでも。意外に気分がリフレッシュできるようだ。
旅行で土産物屋でショッピングに時間をとられることは、ムダなようだ。むしろその分いろいろなところを見聞した方がいいという。
土産にしても、自分の目と耳を使って探しだしたものなら価値があるのだろう。そうすることで充実した旅行にもなるようだ。

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コミュニケーションというのは、一どきにやっても効果がないもの。
『「人生」という時間の過ごし方』板坂元著より。
ここでの小タイトルは“家族とのつき合いにどれだけ時間を割いているか”となっていた。つまり、日本人の場合欧米に比べて家族との会話が極端に少ないらしい。
欧米人は家族とのコミュニケーションを大事にしているようだ。日本の場合普段から家族サービスを心掛けている人は少ないのだろう。家族サービスと考えた時点で金と時間がかかって疲れるものというイメージがある。
だからなおさら、年に数回ということになるのだろう。また働き盛りのサラリーマンや商売人、または単身赴任者なら数年間は家族とのコミュニケーションは途絶えるかもしれない。
しかし、欧米では金がかからないサービスをしているという。それは妻や子供に喜んでもらえる話を考えたりしているからだった。そんな心配りがあれば、家族とのコミュニケーションはうまくいくに違いない。
仕事上でのコミュニケーションでも同様なことが言えるだろう。普段からほとんど交流や情報提供をしていないのに、都合のいい時だけアプローチしても、その気になってはもらえないものだ。

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