その先を考えることが独創。

「思いつきを企画にする技術」板坂元著より。
誰もが人と違ったことを考えたいと思うものだ。そして、一人で6,7個までなら違った角度からものを考えらるという。しかし、それらは、誰もが考えつくようなことでしかないらしい。
自分が即座に思いついたということは、他の人も同じようなことを考えていると思った方がいいようだ。自分だけが特別思いついたわけではないのだ。
ということは、最初の7つほどは常識のラインからは抜け出していない、平凡なものでもあったのだ。つまり、そんなものではインパクトもないし、感動もないのだろう。
本当に独創的な発想を得るためには、もうないかもうないかと、果てまで追求していかなければだめだったのだ。つまり、常識を捨てられるらどうかが問題だった。

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贈り物と料理のうまい人は、文章もうまい。
「思いつきを企画にする技術」板坂元著より。
つまり、人に感謝される贈り物をするという心は、原稿を書いて読者を満足させることと同じ根っこを持っているかららしい。
同じような理由で料理上手なら、うまい文書を書ける素質があるらしい。どういう料理がその人に合うかなどを、考えられる人は、”人の心を察する力”イコール“思いやり”を養うことができるようだ。
いい文章にはおもやりがあると筆者はいう。確かに読みにくい文章は思いやりがあるとは思えない。料理上手と贈り物上手は、うまい文書を書ける可能性があったのだ。
まあ、あくまで可能性に過ぎないが。思いやる心、好奇心と行動、そして想像力があれば、鬼に金棒で、いいアイデアが浮かび、いい文章が書けるようだ。これは筆者自身のことを言っているのかもしれないな・・・

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「ショー・アンド・テル」の精神で行け。
「思いつきを企画にする技術」板坂元著より。
ものを表現するときには抽象的に語らずに、必ず具体例を出したほうが説得力も増すようだ。もし、驚がく的なことを知らせるなら、言葉よりも写真を見せたほうが、一瞬で相手にはインパクトを持って伝えられる。
昔からいう、百聞は一見に如かずというやつだろう。そういえば、フェイスブックなども、写真が添付されていることが多いから、内容も分かりやすい。
食べたもの、見たものがストレートに伝わってくる。また、「かなり多くの人」というよりも、「78パーセントの人」と数字で表したほうがわかりやすい。アメリカでは、具体的にものを見せる方法を「Show ,and tell.」といっているそうだ。まず見せてから語れといういみだった。
セールスマンなら、「この機械を使えば儲かる」というより「この機械を使えば経費が30%は節約できると語ったほうが、相手にはインパクトがあるのだった。