1000円以下の買い物は日々の筋トレと考えよう。

「10年後を後悔しない君へ」藤巻幸夫著より。
(まずは、数日前にこの本の著者の藤巻氏が亡くなられて、驚きました。残念でなりません。本当にエネルギッシュで、熱い人だったと誰もが感じているようです。この本は2012年3月に書かれたもので、まだ2年しか経っていませんでした。)
確かに大きな金額を使うとなると、失敗してはいけないから慎重になるものだ。しかし、小さいものはあまり考えないうちに使ってしまうことも多い。失敗しても次があると思ってしまったりもする。
ちょっとしたものでも、しっかり考えて買うことからセンスも養われると藤巻氏は感じているようだ。文房具のボールペンでも、色と値段だけで選ぶのではなく、書きやすさ、デザインの美しさも考慮にいれるといいらしい。
日々の小さな支出の積み重ねが、お金に対するセンスを養ってくれるようだ。小さなものにもこだわりを持つことは有益なようだ。それを筋トレというユニークな表現を用いているのだった。

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アウェイな空間へ飛びこんで他流試合を重ねてみよう。
「10年後を後悔しない君へ」藤巻幸夫著より。
気ごころの知れた仲間といつも一緒にいるのは楽だが、緊張感もなく生産性もないと藤巻氏は指摘する。それは、氏自身がさまざまなものにチャレンジしてきたからこそ、新しい刺激のなかに身を置くことが大事だと感じているのだろう。
慣れ合いからは、何も生まれないことは確かだとも思える。同じ仲間とは、似たような話題しかでてこない。日々いろいろな人と話をすれば脳も活性化するようだ。
弛緩しきった空間からは何も得るものはない。いつも誰かと群れているのはマイナスでもあるだろう。積極的に新しい人との会話をすることで、新鮮な発想も生まれてきそうだ。
藤巻氏は、他流試合をしたあとは、意識的にインプットしたり、じっくり考えごとをする時間を作るのがいいともいう。考える時は、逆に一人静かなところのほうがいいかもしれない。

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上機嫌でいることは、福を呼び込むようなもの。
「10年後を後悔しない君へ」藤巻幸夫著より。
似たようなことわざは、「笑う門には福来る」だろう。逆に、不機嫌そうにして、黙ってばかりで人を遠ざけていると、せっかく来た幸運も逃げて行ってしまうのだろう。
自分をプレゼンしようと思えば、上機嫌でいることが必要最低限のことだと藤巻氏は語っていた。それも意識的に努力しなければ難しそうだ。
さまざまなことをポジティブな発想でとらえて、乗り越えていくことが大事なようだ。肉体の筋トレ同様に、心や感情の筋トレも大切なことらしい。どんなこともトレーニング次第で変えられるようだ。
ここでの最後の部分には、「上機嫌でいることは、人生が豊かになる最も手軽な方法かもいしれない」と結んでいた。意識的にこれもトレーニングする必要がありそうだな・・・