肝心なのは「最短距離を見つけて結果を出す」ことだ。

「仕事燃費を3倍アップする!」齋藤孝著より。
仕事を始める際に、ついついその前の資料集めから始めてしまうことがある。さらに挨拶、結論の出ない打ち合わせなど。本当に必要かどうかは疑問のところが多そうだ。
筆者は、仕事燃費を上げるためには、むしろいかに無駄な労力を省くかが大事だと主張している。まずは優先順位を紙に書きだしてみるといいのかもしれない。
今、一番大事なことはなんだろう?という自問は大切なことだった。目的のはっきり定まっていない作業はするべきではなかった。意見を言いあうだけなら、おしゃべりと同じことだった。
むしろ大事なのは、そこで何かを決めることだった。本質的に必要なものは何だろう、何が決まれば効率的かをはっきりさせることに違いない。

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上機嫌は世界共通のマナー。
「仕事燃費を3倍アップする!」齋藤孝著より。
これもおもしろい表現だった。これは筆者の過去の苦い経験から生まれたことでもあった。齋藤氏は若い頃、どこからも仕事のオファーがなかったという。
世の中から求められないという苦渋の時代を過ごしたという。今では本はベストセラーになり、テレビにも引っ張りだこの様子で、そんな時代があったとは考えられない。長いブレークの時代を過ごしているようだ。
32歳までは定職はなかったということは、あちこちで語っている。さまざまなアルバイトで生計を立てていたようだ。仕事とは、人に引きたてられることで広がっていくものだと分かったのは、かなり後らしい。
そして、自信の手痛い経験から、「上機嫌」こそが社会人に必要不可欠な気構えであると感じたと振り返っている。コミュニケーションの技として、つねに意識して安定した「人あたりのよだ」をキープすることをあげている。