修正して作り直しておく行為の中に、心を落ち着かせる効果がある・・

「仕事燃費を3倍アップする!」齋藤孝著より。
仕事をする際には、計画がつきものだ。しかし、スケジュール表はどんどん組み直してもいいのだという。
あまり意気込んで、今年こそはこれをやり遂げる、などと思っていても、なかなかその通りにいかないことのほうが多いものだ。一度挫折すると立ち直るのにも時間がかかりそうだ。
それなら、途中で臨機応変に可能なスケジュールに組み直すほうが現実的なのだろう。むしろ、予定通りに進まないときに、修正することに意味があるようだ。つまり修正練習をすると思えばよかったのだ。
一度決めたら何が何でもやり遂げる、ということに固執しないでもいいのだ。齋藤氏は、予定表は下書き、叩き台なのだから、きれいに書く必要はないとまで言っていた。
結果的に挫折して途中で断念するよりも、中断しながらも継続をいているほうが、気持ちは落ち着きそうだ。まだまだ細々とやり続けているということもおもしろそうだ。

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機械も人間のからだも、適度な遊びがないとスムーズな動きができない。
「仕事燃費を3倍アップする!」齋藤孝著より。
これはあらゆることに言えそうだ。車でいえば、ハンドルもブレーキも遊びがあるからこそ、スムーズに機能しているともいえる。
たとえば、計画などはふだん仕事をしている場所とは違うところで考えることもいいようだ。ある程度の距離感も必要なのだろう。
毎日出勤途中のカフェでコーヒーを飲みながら、15分、プランニングの時間を持つもの有効らしい。また帰宅途中でもリラックスする時間が確保できればいいようだ。
手帳と向き合ったり、計画を練り直したりする時間は、スムーズな活動をするために遊びの部分、潤滑油でもあったのだ。
常に仕事に追われて忙しいばかりのときは、気持ちにも全く余裕がなくなってしまう。そんな時ほど、客観的に眺めるためにアソビが必要なのだろうな。
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構えとは、いつでも速やかに本番モード、本気モードに入るためのもの。
「仕事燃費を3倍アップする!」齋藤孝著より。
職人は自分の商売道具を持ったら、自然にその構えに入り、すっとからだが動いてしまうという。そのいい例としてイチロー選手をあげていた。
彼は必ず決まった動作をしてから打席に立っていた。そのことと、平常心で同じ集中状態に入れるようだ。それが自然にできるところがすごい。
作家ならペンを持ったりパソコンの前に座っただけで集中できるようだ。齋藤氏はペンを持って紙を前にしたら、頭の中にあることがどんどんあふれてくるようだ。そうなれば、文書を書くことは苦にならないのだ。
集中力でまず差がつくのは、どれだけ速く集中状態に入り込めるかだったのだ。それは体勢(姿勢)や構えにまず出るという。まずは、メモでもなんでも頭の中にことは書きだしてみることがスタートのようだ。

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